保育日記

どこへ？

先日5歳児2クラスと4歳児H組の子どもたちをバスに乗せて大河原公園の河川敷まで出かけ白鳥たちに餌をあげてきましたが、先週、4歳児A組のM先生と子どもたちから「今度A組も白鳥見に連れてって」との要望を受けたので、今日も喜んで大河原公園に出かけました。ところが、先日と雰囲気が違うなあと思ったら、中州に育った草や木を伐採、除去するため重機が入って作業が行われていたのです。そのためなのでしょう、カモもカモメ（うみねこ）もいつになく少なく、「どこへ行ったの？」という状態。しかも一番の目的だった白鳥の姿は一羽もなく誰かが与えてくれたと思われる玄米がたくさん残っているのです。これには餌を持ってきた子どもたちはもちろんM先生もがっかりし意気消沈。それでも何としても自分たちが持ってきたパンやお米を鳥たちに食べて欲しくて川面に向けて一生懸命投げていました。そうかと思いきやS君は白鳥に餌をやるということを諦めたのか「ぼくは『か○ぱ○司』にする」といって某回転ずし屋さんよろしく、川面にパンを一定のリズムで流し大満足の様子。そんなS君の様子と発想力に思わずほくそ笑んでしまいましたが、あっという間にパンがなくなったS君は、今度は川の温度を確かめるかのように水に手を入れてみたり、砂遊びをしたり、「どこへの？」と言うくらい遠くまで河川敷を走り回ったり・・・。そして、みんなの餌がほぼなくなり、そろそろ園に戻ろうとするころ、どこからともなく数羽の白鳥が数百㍍先に飛んできたのです。それからゆっくり時間をかけて子どもたちのところへ近づいてきてくれたこともあり子ども以上に興奮したM先生は大喜びしながら白鳥と子どもたちの様子を一生懸命カメラに収めるべくシャッターを押していました。
　さて、こんな風に僕が河川敷で鳥たち（子どもたち）と戯れている間、保育園では延期になっていた3歳児2クラスの保育参観（自由参観）の初日が行われ、子どもたちが保護者の方と一緒に過ごしていました。この日を待ちに待っていたH組のH君やK君は登園するや否や玄関で「ずっと楽しみにしていたんだ！」と叫んでいましたが、そんな姿からも子どもたちの成長を感じることが出来ました。明日は自由参観二日目となり、今日お見えになれなかった保護者の方々がお見えになり、全クラスの参観を終えることになり、本格的に進級（年齢によってはクラス替え）、5歳児は卒園・就学の準備となります。二月は元々日数が少ないとは言え、「二月逃げる」という言葉がぴったりなことを実感させられます。

2018年02月27日（火） No.2258 (園長日記)

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