Diary

いい経験!


毎月行われている避難訓練ですが、今日は数人の先生を除き時間を知らせることなく抜き打ちで訓練を行いました。10時30分、ピンポンパンポーンというチャイムが鳴り「これは練習です。今、大きな地震が起きました。先生のお話を聞いて身を守ってください。これは練習です」というアナウンスが園舎内と園庭に響きました。園庭で遊んでいた子どもたちは突然のアナウンスに驚き、動きを止め、キョロキョロと周りを見渡し、近くにいた先生のところに駆け寄りしゃがむなどしてじっとしています。また、ランチルームではクッキングの準備をしていた5歳児が声を発することなくテーブルの下に身を隠していました。その後「地震の揺れは納まりました。また揺れることもありますので気をつけてください」ピンポンパンポーンというアナウンスがあり、子どもたちは何事もなかったかのように遊び始めました。ところが、程なくして1歳児U組のA先生が職員室へ「火事が発生しました」と報告にきます。そこで、今度は西側の玄関付近から火事が発生したことをアナウンスし、園舎内にいた子どもたちもみんなが陽は差しているものの冷たい風が吹く中、火元から遠い園庭の隅に避難しました。中には泣いている子どもが数人いましたが、子どもたちの落ち着いた姿に年度末の避難訓練であることを感じることができました。
 さて、昨年、春に田植え秋に稲刈りをさせてもらい、収穫後お米をおすそ分けしてくださった田んぼの持ち主であるHさんとお手伝いしてくださっているKさん、Kさん、Nさんをお招きし、5歳児が羽釜で炊いたご飯と園の畑で育て保存しておいた白菜た大根などを使って作ったお味噌汁を一緒に食べました。実はこの企画、インフルエンザが流行りこれまで二度延期していたこともあり、今日三度目の正直でようやく実現することとなったのですが、水加減が少なかったのか、火加減に問題があったのか炊き上がりは芯が残ってしまいました。最近の炊飯器は水加減を間違えることがなければ失敗することは皆無のため、子どもたちは芯が残ったご飯を食べる経験などないのでしょう。厨房スタッフに助けをもらったもののいつも食べているご飯と違うため子どもたちは「パサパサする」「固〜い」と言いながら食べていました。一方、人生経験の豊かな4人の方々は意に介することなく「固かったらしっかり噛んで食べなさい」と子どもたちに話しかけながら食べていました。食後、職員室でお茶を飲んでいただいたのですが、Hさんは「昔は10回に1回くらいあんなご飯を食べていたから特別じゃないんだけどなあ」とおっしゃていました。それは昔は炊飯器ではなく羽釜を使いかまどでご飯を炊いていたということを意味しているのでしょう。僕も残ったご飯をいただきましたが、確かに芯が残りいつも食べるそれとは違うことを感じましたが、これは子どもたちにも先生たちにもいい経験になったことでしょう。
2018年02月15日(木) No.2250 (園長日記)

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