Diary

副産物はハイテク


暖炉(薪ストーブ)を使うとできるものがあります。まずは言わずと知れた「暖かさ(熱)」、窯の温度や燃やす木の種類によりますが「煙」、そして「灰」ということになるでしょうか・・・。この中で暖かさと煙はいつの間にかなくなってしまいますが、灰だけはどうしても残ってしまいます。しかし、この灰、意外と使いみちがあるのです。先日も薪を運ぶのにもカチカチに凍ってしまい歩くことが困難になってしまった園舎北側の通路に灰を撒き滑り止めにしました。春になり畑を起こす時には苦土石灰の代わりに撒き土の中和剤に使うなどしてきました。しかし、秋から暖かくなる春まで使う暖炉には日々灰は溜まることになります。そんな灰を滑り止めとして使うにも畑に撒くにも限度というものがあります。そのため、最近ではオムツや給食室から出るゴミと一緒に衛生センターへ処分しに持って行っていましたが、今日の夕方、消えかけた暖炉に薪をくべようとランチルームへいくと、2歳児T組のRちゃんのお迎えにきてくださったおじいちゃんが「園長先生!暖炉の灰はどうしてるんですか?」と尋ねてきました。放射線量のことを気にされているのかと思いましたが、灰の放射線量も計測し安全を確認をしているので「この頃は衛生センターで処分しています」とお答えすると「そう!わざわざ持って行ってるんだ」とおっしゃるので、ピンときて「もしかすると畑でお使いですか?」とお尋ねすると頷きながら「じゃあ、分けてもらえるかなあ?」とおっしゃるので「どうぞどうぞ、どれくらい必要ですか?」という会話をし今度ご持参してくださるという米袋2袋分をお分けすることにしたのですが、「分けてもらえるかなあ?」と聞かれた時「はい(灰)」と答えられなかったことが心残りです。不要なものと思われても、滑り止めになったり、畑に使われたりと、とても原始的、アナログな灰ですが、使い方によって副産物になることがわかります。これが灰テク(ハイ・テクノロジー)です・・・!?
2018年02月09日(金) No.2247 (園長日記)

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