Diary

言葉って面白い


今日の午後のことです、僕の前を歩く二人のおばあさんが大河原駅にあるこの階段を、「あ〜いちがちれる」と、ぼやきとも悲鳴とも言えるような事を言いながら上っていました。この階段、誰が誰の歩幅に合わせて作ったのか一段の高さが一般的な階段の高さより低い上、踏み面(奥行き)が結構あり何とも歩きにくいのです。そんなこともあり僕はいつも一段抜かしで上り、下りるときは自転車用のスロープを下りることもしばしばなのです。そんな階段を上り下りしなければならない年配者はさぞかし大変なことでしょう。それが「あ〜いちがちれる」という言葉に集約されているような気がします。ところでこの「あ〜いちがちれる」という言葉、東北で生まれ育った方であれば「あ〜息が切れる」と言っていることが理解できると思いますが、若い人たちが普段使っているかと言えば「否」ということになるでしょう。関西圏に行けば老若男女が恥ずかしがることなく地元の言葉で話しているのに東北では共通語と言われる言葉になりつつあり、今後ネイティブな東北弁を使う人がどんどん減っていくのでしょう。また、東北に限らず年配の方には近年の若者言葉が分からず、よく勘違いがあると聞きます。最近では「インスタ映え」を新種の蠅「インスタ蠅」と思い込む方がいるのだとか・・・。誰とは言いませんが、我が園にも「イベリコ豚」を「イベリ子ぶた」と勘違いしていた先生がいました。
 言葉が面白いのは日本語だけではなく、英語でもあるようで、オーストラリア人が「I must go to hospital today」と言ったとき、アメリカ人には「I must go to hospital to die」と聞こえてしまうと懇意にしているアメリカ人が笑っていました。何故ならアメリカ人には「today」が「to die」に聞こえてしまい「今日病院に行かなければならない」が「今日病院に死にに行かなければならない」となってしまうのですから。
2018年02月06日(火) No.2244 (園長日記)

No. PASS