Diary
創意工夫
東日本大震災から12年を迎えた3月11日、発災時刻に黙祷し祈りを献げました。テレビでも東日本大震災関連の番組が組まれ、否応なしに当時のことを思い返すことになりましたが、そこで再認識・再確認させられたこと、それは、当たり前と思っていることが当たり前ではないこと。そして、物質的な豊かさでは満たされないことがあり、それ以上に感性的・精神的な豊かさが必須であることでした。停電してしまえば、エアコンやファンヒーターや炬燵では暖は取れないこと、テレビもビデオもパソコンも役に立たない道具と化してしまうことでした。そのため。暖を取りながら調理ができるように焚火をすることなど、自分たちで創意工夫して過ごす日々が求められました。しかし、子どもたちの保育園での姿を見ていると、遊具や玩具が無くとも自分たちでルールや目的を決めて遊んでいることがわかります。今日も満開に近い梅の花を摘んで匂いを嗅ぎ「いい匂〜い!」と言いながらうっとりしている3歳児てんし組のR君、A君、Yちゃん。また、5歳児めぐみ組のМ君が「ねえ、園長先生、〇×ゲームしよう」と誘ってくれたのでしばらく勝負をしましたが、「次は、〇〇!」「じゃあ、次は〇〇」と次々に仲間が増え、たった二本の棒(枝)で遊びが続きました。また、朝、園舎内の消毒をしている際、0歳児ひかり組の保育室から不思議な音(鳴き声)が聞こえてくるので覗いてみると、僕に気付いたМ君とY君が近寄ってきてくれてY君が指をなめながらニヤニヤし始めました。すると、それを横で見ていたМ君が真似をするように指をなめてニヤニヤ・・・。このように年齢問わず子どもたちなりに創意工夫しながら遊んでいることに前述の感性的・精神的な豊かさがあるように思えました。
5歳児のぞみ組めぐみ組は今週土曜日に迫った卒園式に向けて最終確認・準備に追われています。そんな中、玄関ホールの大きなガラス窓や階段の壁に、担任の先生たちが撮りためた写真が展示されるようになり、卒園・就学が近づいていることが一層感じられるようになりました。この写真の取り組み数年前に保護者の方々にもご協力いただくことから始めましたが、先生たちチョイスの素敵な写真をお楽しみください。
2023年03月14日(火)
No.3504
(園長日記)
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