Diary

ありがとう!


毎週月曜日の守っている各年齢の礼拝、来週大河原教会のM先生にお話しして頂き、今年度の礼拝は最後となり僕が担当するのは今日が最後となりました。これまでずっと牧師でもない僕が子どもたちと先生、時には誕生会にお見えになった保護者を前に聖書のお話をすることが、大きな重圧であり偽善のように感じていました。しかし、そんな僕の拙い話に耳を傾け、目を輝かせて聞いてくれる子どもたちの姿を目の当たりにすると味が引き締まる思いとなり、そのために、しっかりと学び、学びつつ伝え、伝えつつ学ぶことの重要性を痛感させられました。これは、保育にも通じることで、何十年保育をしていても疑問や課題が生まれることからもわかるように、たった数年で子どもや保育の事を知る事などできるはずもなく、そのために常に学び、学びつつ伝え、伝えつつ学ぶを繰り返さなければなりません。今日も4歳児はと組のY君とN君が遊具小屋の入り口にカップやお皿を並べ、そこに一生懸命に砂を入れ遊んでいるのです。そこを通りかかった僕に「ねえ、園長先生、今ね、ハ◯ピ◯セ◯ト作ってるんだよ」と話しかけてくれて、窓のとことに並べてある商品の説明もしてくれました。そんなこともあり、先日、担任のN先生がきれいにしてくれた小屋は言うまでもなく砂だらけ!挙げ句の果てに小屋の入り口のサラサラの砂を集めるためにシャベルで掘ったため、平だったところが凸凹になってしまいました。そんな穴もあっという間に埋まってしまうことでしょう。
 さて、話は一転しますが、お昼前のことです。「カブトムシの幼虫がたくさんいるのですが、保育園で要りませんか?」こんなお電話をいただきました。話をお聞きすると「ジャガイモを植えるため準備していたら、堆肥の中に幼虫がいて・・・。このままだと可哀想だから保育園で必要なら持って行ってあげようかと思って」とのこと、しかも「60匹くらいいるんだけど」と言うのです。せっかくのお電話、しかも、何匹いるかまで数えてくれているとなると、むげにお断りすることは失礼ですし、それどころか、虫好きの子どもたちにとってみれば宝物を届けてくださると言うことにほかなりません。そこで「では是非いただきます」とお返事をすると、子どもたちが給食を食べ終える頃、年配の女性が堆肥が入れられたお米を入れる袋と共に幼虫が入った発泡スチロールの箱を届けてくれました。早速蓋を開けて見ると、虫嫌いの方々だったなら、間違いなく悲鳴をあげるような大きな幼虫がいっぱい!そこで、メダカや昆虫となれば、いきものがかりのT先生にお願いすべく伝えると、子どもたちが午睡中、雌雄を調べながら「こいつは立派なオスになる」「こいつはちょっと心配」と言いながら大きな衣装ケースに住まいを変える作業をしてくれました。
 カブトムシの幼虫に限らす、「園長先生、〇〇要りませんか?」「保育園で使えるのでは?」とご連絡をいただくことがあります。在園時の保護者はもとより、卒園児の保護者や地域の方々が保育園の事を考えてくれていること、そんな方々に支えられている事を再認識する出来事でした。この幼虫たち、しっかり堆肥を食べ、立派なサナギになり子どもたちが驚くような成虫になってくれることを願うものです。
2023年03月13日(月) No.3503 (園長日記)

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