Diary

時間とともに


明日3月11日は言わずと知れた「東日本大震災」が発生した日です。あの日からあっという間に12年が過ぎ、沿岸部は特に復興・復旧工事が進み震災前のとは一変、きれいになった一方、マリンスポーツを楽しんだ海の風景(景色や面影)はなくなってしまいました。しかし、原発事故による放射能被害が大きかった原発周辺は、今なお空間線量率が高いため、立ち入りが原則禁止され、居住を制限する「帰還困難区域」があるのが事実であり、家々(町)が朽ちてしまっています。しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、震災の記憶が薄れつつあることも事実のように思います。しかし、保育園では12年前の発災時間に合わせ、多くの子どもたち(クラス)が先生たちと防災訓練を行っていました。そんな先生たちの中には当時、小学生だったという先生がいるのですからジェネレーションギャップを感じてしまいます。もちろんのこと、在園児たちは震災の記憶などありませんが、地震以外にも子どもたちを襲うことは様々です。一昨日は、町内の公共施設と教育機関に対する爆破予告があり、緊急連絡をさせていただくことがありましたが幸い何事もありませんでした。そして、この悪質な一件の裏で面白いことがあったことを5歳児めぐみ組の担任N先生が置いてくれていたメモで今朝知りました。そこにはめぐみ組のCちゃんとお母さんの会話が書かれたのですが、一般的には(本当なら)職員室にいなければならない(いるであろう)園長(僕)が如何に職員室にいないかを的確に表している内容で笑ってしまったのですが、Cちゃんがそんなことを思っていてくれたことが嬉しくてなりませんでした。
 そして、このとこと連日のように書いていますが、来年度保育室が2階へ変わり、朝のおやつが無くなる2歳児クラスの子どもたちが朝早くから生き生きと外遊びを楽しむ姿が見られるのです。今朝もAちゃん、A君、Sちゃん、Yちゃんたちが自分たちだけで園庭中央の家に登って遊んでいましたが、「あのね、お尻の方から降りるんだよ」と教え合う姿に驚きました。こんな風に子どもたちが喜んで遊んでくれる(上り下りする)お陰で梯子の足を掛ける部分が見事(きれいに)に擦り減っていて、時間の経過と子どもたちの凄さを思い知らされます。
2023年03月10日(金) No.3502 (園長日記)

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