Diary

本当は何歳?


時代は昭和でも平成でもなく、令和だというのに、保育園の子どもたちの遊ぶ姿を見ていると、お絵描き、絵本を読む、鬼ごっこ、木登りや砂遊び、ごっこ遊び(ままごと)、虫探しなど僕が幼い頃にしていた遊びと変わらないことをして遊んでいることに気付かされます。誰に教えられたのか、誰の影響なのか、今朝も5歳児めぐみ組の男の子たちが「あしたもてんきになりますように!」(僕は「あ〜したてんきにな〜あれ!」でしたが)と大きな声でそう叫びながら靴を飛ばし、天気を占っているのです。団塊の世代、バブル世代、Z 世代、Y世代、 X世代など時代と共に世代にも変化があり、今やα世代と言われ、保育園の子どもたちが選挙権を持つ頃には新たな世代名(β世代だとか?)が付けられるのだと思いますが、靴飛ばし・天気占いをするその姿はまるで昭和時代にタイムスリップしたかのようで「本当は何歳?」と聞きたくなってしまいます。そんな姿の要因の一つは保育園(室)にはテレビやビデオといったメディアがない事があるのかも知れません。そのため子どもたちなりにどうすれば楽しく遊ぶ事ができるか、自分たちで考え実行し失敗や成功を繰り返すことが求められます。その経験こそが小学校以降での学びの基礎、土台であり、ひいては人生(生きていくため)の知恵になるのだと思います。5歳児とはいえ、脚力も付いていることもあり、それなりの高さ・距離で靴が飛んでいきますが、靴飛ばしができるのは保育園に隣接する住宅がない小高いところにあり、広い園庭があり、飛ばした靴が民家の屋根に載ってしまうことも、うるさいと叱られることもない環境が成せることでしょう。一方で、子どもたちがこんなことをして遊んでいることを知らないお家の方々は片方のソックス(靴)だけがやけに汚れていることに疑問を抱きながら洗濯をしてくださっているのかと思うと言葉がありません。しかし、幸いなことに子どもたちの「あしたもてんきになりますように」との願いの通りお天気が続いているのであっという間に乾くことでしょうか・・・?!
 さて、今日は5歳児にとって保育園生活最後の「お話の部屋」の日で、ごろすけおばちゃんことKさんとの時間を過ごすことができました。長い子では6年間、絵本を読んでいただくだけでなく伝承遊びを伝えていただきましたが、そんなKさんにのぞみ組の子どもたちが開口一番「ねえ、おばちゃん何歳?」「80歳?」と尋ねるではありませんか!すると「そんなには歳取ってないなあ!そんなだったらこんな風に歩かなきゃない」と腰を曲げ杖をついて歩く真似をしてくださいました。このような関わりを子どもたちが忘れることなく育ってくれることを願うものです。Kさん、1年間ありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
 最後に、2月末に保育園についてのアンケートをお願い(配布)しましたが、提出締め切りが明後日となりました。毎年、回収率が半数以下で残念に思っていますが、皆さん、遠慮なさっているのか今年度も回収率が上がっていません。お一人でも多くの意見を聞かせていただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
2023年03月08日(水) No.3500 (園長日記)

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