Diary

最初と最後


きのう✖印の旗が立てられていた砂場の山にトンネルを貫通させるべく、0歳児ひかり組の担任たちがスコップやシャベルを手に作業を始めました。しかし、普段子どもたちが砂遊びで作るそれとは企画内容が違い、トンネルを子どもたちが潜り抜けるという目的・課題があるため、崩さないためには作業に慎重さが求められます。ところが、スコップを手にしたM先生は結構な勢いで大胆に掘り始めるのです。その思い切りの良さとしっかりと水を含ませるという下準備が万全だったことで山が崩れることなく子どもが潜り抜けることができる大きなトンネルが貫通しました。しかし、潜ってみることを促されても初めてのことでどうすればいいのか、心配や不安があるのか直ぐには行動に移す気配がありません。そこで、近くにいた3歳児てんし組のR君に「ねえ、ねえ、R君ちょっと潜ってみてくれない?」と先生たちが声を掛け誘ってみるともぞもぞと穴の中へ入り、山を崩すことなく上手に抜けることができました。そんな手本を見て意を決したかのようにT君がトンネル内に入って行き、少々砂まみれになりながらも通り抜け満足気な表情を浮かべていました。その様子をタイヤの中に入って見ているAちゃんの楽しそうなこと!実際に自分が潜り抜けたかのような気分を味わっていたのかも知れません。そして、このトンネルすぐに崩れ落ちてしまうだろうという僕の予想を反し、壊されることもなく午後も崩れることなく残っていることに感動すら覚えました。
 さて、今日は今年度最後のサッカー教室の日でしたが、来年度に向けて、4・5歳児の前に3歳児が短時間ではあったもののボールに触れる経験をさせてもらいました。初めてのことで少々緊張もあったかと思いますが、この経験が来年度のサッカー教室を待つことに繋がることでしょう。一方、5歳児にとっては最後のサッカー教室でしたが、コーチと試合ができることを楽しみにしていた子どもたちが大勢いました。ところが朝にコーチから「もし、よかったら動くことができる先生たちも参加してください」とお誘いをいただいたので、朝の会で先生たちに声を掛けてみたところ。お休みの多いクラスの先生たちが試合前から加わってくれてサッカー教室を盛り上げてくれました。そして、いよいよ待ちに待った試合となったのですが、子どもたち相手に負けるわけにはいかない大人たちが大人げなくゴールを決めるため、子どもたちから「先生たち強すぎる!」とブーイングがあがり、中には悔しくて涙を流す姿も見られました。こんな経験が4月からの小学校生活に生きてくれることでしょう。
 長くなりましたが・・・。今日は桃の節句「ひなまつり」ということもあり、給食には季節感が味わえる色鮮やかなちらし寿司が提供されました。そんなひな祭りの朝、5歳児のぞみ組のSちゃんが登園してきた時、いつもと表情が違い元気がない印象を受けたので「おはよう!何か元気ないけどどうしたの?」と声を掛けるとお母さんが「ひなまつりなのに、さっき、お姉ちゃんと私がバトルしたのを見たので・・・。」とおっしゃるので「じゃあ、『ひなまつり』ではなく『火のまつり』ですね」と妙な返しをしたところ「ほんとうにそうですね!うち、女の子ばかりなのに・・・」と笑っていました。
2023年03月03日(金) No.3497 (園長日記)

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