Diary

寒いけど、寒いから


首相が「異次元の少子化対策」を打ち出さなければならない程の少子高齢化が進む中、保育園では今年度はもとよりこの数年、在園児に弟妹が生まれ、また、職員の家庭にも赤ちゃんが生まれ、間もなく出産を迎えるお母さんが複数いることもあり少子化とは縁遠い気がするのです。そんなこともあり、兄・姉を預けた後、赤ちゃんを抱っこしたたお母さん同士が駐車場で話をする姿が度々見られます。今朝も3歳児てんし組のNちゃんのお母さんと4歳児あい組のA君と3歳児ひつじ組のM君のお母さんが寒い中、駐車場で楽しそうにお話をしているのです。その表情から、子育ての悩みを相談しあっていることは考えられず、それどころか、お子さんの成長を喜び合っているのかなあと想像してしまうほどでした。それくらいお二人のその姿がとても素敵で、最近、伝えられることが増えた保育施設での虐待などの不適切で悲しい関わりとは正反対だったこともあり、思わず「何だかとても素敵だったので写真を撮らせてください」とお声がけして会話の様子を撮影させてもらいました。こんな風に保護者の方々が話し合える機会や場所(暑い時には涼しく、寒い時には暖かい)を提供すること、そして保育のプロフェッショナルである保育者が保護者の悩みや困りごとや相談に応えてあげることが保育施設の大切な役割であり、そんなことが少子化対策に繋がっていくように思えてなりませんでした。
 一方、今朝の地方紙に「保育の質」に関する記事が掲載されるなど、このところ保育に関することに注目が集まるようになりましたが、漸くとか今頃という印象を受けるのです。そして、今日のように気温が上がらず、冷たい風が吹く中、2歳児つき組のY君が楽しそうにひかり組の保育室前の築山を何度も登り降りしている、そんな子どもたちと一緒に過ごしていること、今日から明日にかけ、気温が下がる予報が出ています。これからの時期、蛇口や水道管が凍った水で壊れてしまうことのないように水抜きしなければならない日々の姿(実態)を政治家の方々が真剣に目を向け、保育現場(保育者)のことを本気で考えてくれれば保育者不足問題にも灯が見えるように思うのですが・・・。
2023年01月24日(火) No.3469 (園長日記)

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