Diary

夢中


幼稚園教諭現役時代、5歳児を担任させてもらうと卒園を前にしたこの時期になると、編み機(油絵用の額を使って作られた)を使って子どもたちが何日もかけてポシェットを作り持ち帰ったものです。このポシェット作りは東◯学◯幼◯園5歳児の伝統的な取り組みの一つで、毎年開催されている(最近の開催は不明)造形展でもお披露目されるのですが、キリスト教保育連盟東北部会の役員をさせていただいていて仲間もいたことから、その造形展にこれまで何度となく足を運ばせてもらい、自分の保育に生かすことができることやヒントとなるものを盗んできたものです。その結果として、自分のクラスの子どもたちの取り組みが同じ5歳児の子どもたちに広がり、ポシェット作りや蜘蛛の巣編みが流行り夢中になって取り組む姿がありました。そんな姿と同じように、このところ5歳児めぐみ組の子どもたちは外遊びよりも、ガムテープなどの芯と釘を使って手作りされたリリアン用の編み機でのマフラー作りに男の子も女の子も夢中のようで、今朝もT君が器用に編んでいました。また、Yちゃんは担任のN先生に毛糸のぼんぼりを付けてもらい完成となったマフラーが嬉しくて仕方がないようで「園長先生見て!どれくらい長いと思う?」と自慢気に見せにきてくれました。
 一方、朝の打ち合わせの内容を確認するため、先生たちが職員室へやってくる時、クラスの子どもたちも一緒にやってくることがあります。今朝は0歳児ひかり組のM君がM先生とやってきたのですが、M先生がノートを確認している間、いいもの(楽しそうなおもちゃ)を見つけたM君はロッカーに貼り付けてある結構な磁力の磁石を見つけ、それを夢中で引っ張り取り、子どもの本能なのか、誰に教わったわけでもないはずなのに、本来の使い方で遊び始めました。その真剣で夢中になる姿・表情が印象的で目に焼き付きました。幼いとは言え、子どもたちには楽しい事物を見つけることができるセンサーやソナーが備わっているようでなりません。そんな子どもたちのセンサー、ソナーが働くような環境を整えることができるセンサー、ソナーを大人が備えなければ・・・。
2023年01月23日(月) No.3468 (園長日記)

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