Diary

泣く子はいねが〜


「泣ぐ子(ゴ)はいねが〜」「悪い子(ゴ)はいねが〜」と奇声を発しながらやってくるという“なまはげ”ではありませんが、年末年始の長いお休み後、しばらくぶりに今日から登園してくる子どもたちが泣きながら登園しないか心配していました。しかし、3ヶ月後には進級・卒園するという喜びもあるのでしょう、そんな僕の心配は全くもって不要だったようで、泣くどころか、嬉しそうに登園し、まさかと思うような雪が降る園庭で楽しそうに遊ぶ姿から登園を楽しみにしていたことさえ感じられました。また、18日(水)に予定されている“もちつき”に向けて子どもたちの気持ちが高まるようにと、担当の先生たちが玄関ホールに杵と臼を準備し、もちの原料や地域によってどんな食べ方をしているかが貼り出されていました。そのお陰で降園する際、お母さんにあいどりしてもらいながらもちつきの真似をする子どもたちが大勢いました。このもちつき、例年であれば経験豊かな地域の方々にお手伝いいただき賑やかにもちつきをしていましたが、中々収束しないコロナウイルス感染症、そして、インフルエンザや感染性胃腸炎も心配なこともあり、残念ながら今年は先生たちで頑張ってみることになりそうです。そして、コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬(飲み薬)が流通されるようになったとしても“もちつき”に限らず、数年前のような行事や保育に戻ることは難しいのでしょう。キリスト教の園でこんなことを書くと誤解を招きそうですが、なまはげが怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやって来てくれるといいと思ってしまいます。そうそう、雪を吹き飛ばすような冷たい風が吹いても園庭のカツラの木の枝には春を待っているのか、落ち葉を芸術的に丸めたサナギが風に揺られていました。また、3歳児の保育室前に飾られた表情豊かな制作物(雪だるま)も風に揺られていました。
2023年01月10日(火) No.3459 (園長日記)

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