Diary

誰に言われたわけではないのに


今朝出勤すると職員室前のバルコニーに小石や細かい葉っぱが飛び散っていることに気づきました。いったい何故?と驚くこともなく、その原因がいつものようにT先生が子どもたちの保育に必要なクローバーなどを残して全てきれいに(見事に)刈り払いしてくれたことがすぐにわかりました。そんなT先生の働きに感謝しながら、ひとまず職員室前のバルコニーの掃き掃除を済ませ園内の消毒に取り掛かり、その後、きれいになった園庭を見て回ったのですが、4歳児あい組のY君とRちゃんがほうきを使って掃き掃除をしてくれているのです。保育環境を考えれば本来、我々がしなければならないことですが、二人がいつもと違う様子に気づいて率先して綺麗に掃き掃除をしてくれたことが嬉しくもあり申し訳なく感じました。一方、桜の木に覆われ木漏れ日が差し込む(背丈の低い草木でできた隠れ家のような)園庭の中でも個人的にお気に入りのスペースも刈り払いのお陰でさらに素敵になっているのです。そんなところで遊ぶ子どもたちを見て、自分も子どもに戻って遊んでみたかったそんなことを思ってしまいました。また、5歳児のぞみ組のM君は朽ちてきている丸太で育った大きなキノコを見つけて収穫したらしく、どう考えても毒キノコだと思うのですが「これお家に持って帰って洗って食べる」と嬉しそう。また真実は定かではありませんが、N君I君兄弟が「雨で梅の木の下にたくさんの梅の実が落ちていた」と言いながら手押し車の荷台に梅の実と水を入れて遊んでいました。雨のお陰で梅の実が落ちたように、先週まで枯れてしまったのか根付かなかったのか心配になるように、ぐったりしていたさつまいもの苗が根付いてくれたようで、ほとんどの苗が空に向かって葉をもたげてくれました。子どもたちも心配だったのでしょう、苗の変化に気づいた5歳児のぞみ組のN君とHちゃんは畝の前にしゃがみ込んで話をしながら優しく葉っぱを撫でていました。いい具合に雨が降ったので畑の苗も梅の実もぐんぐん生長してくれることでしょう。本当に良かった!
 さて、話は移転しますが、昨日教会での礼拝後、帰宅するために乗った電車での出来事です。大河原から二つ目の槻木駅を出発する際、いつもより停車時間が長い気がしていたのですが、その時、車掌さんの「ありがとうございました」という大きな声が聞こえました。その声に読んでいた本から目を離し声のする方を見たところ、白杖をもった男性が槻木駅で電車を降りた女性にサポートされ扉の前に立っていたことから車掌さんは、その女性に大きな声でお礼を言っていたことがわかりました。そして、扉が閉まって電車が走り出して程なくした時、車掌さんが男性の元へやってきて「大丈夫ですか?席が空いていますがお掛けになりませんか?」と声をかけ席まで案内していました。その様子を見て、声をかけることもなく座っていた自分が恥ずかしく情けなく思いました。この車掌さん、その後も、「雨が上がってきました。傘の忘れ物が多くなります。お降りの際はお気をつけください」とか「先程12時20分頃、茨城県などで震度5程度の地震が発生したようですが全ての路線で影響は出ていないようです」や「今年、鉄道開業から150年を迎えます。東北新幹線が開業するまで、東北本線は・・・・・・今後ともどうぞよろしくおねがい申し上げます」などとアナウンスをしてくれました。中にはアナウンスの音量が小さく、何を言っているのか聞き取るのが困難な車掌さんもいますが、わずか35分だけでも本当のプロを感じさせる車掌さんが乗車する電車に乗ることができて良かった!そんな一週間の始まりでした。
2022年05月23日(月) No.3304 (園長日記)

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