Diary

下ノ畑ニ居リマス


詩人、童話作家として「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」や「雨ニモマケズ」の童話や詩を書いたほか、教師、科学者、宗教家、作曲家など多彩な顔・肩書を持つ宮沢賢治。自分の不在を知らせる為に「下ノ畑ニ居リマス」と書き残し畑で作業をしていたようです。そんな賢治と比較になりませんが、職員室でPCに向かって仕事をしているより、外で作業をしていることが多いであろう園長。連休前に5歳児めぐみ組のN先生から畑の畝立てについて相談されていたため、朝の打ち合わせを終えた後、管理機を使って土を再度耕し、畝を立て、肥料を施し、マルチシートを張る作業を行いました。親戚に農家が一人もおらず、畑仕事の経験などなく育ったのですが保育園で毎年畑仕事をするようになり、管理機や鍬の使い方も何となくできるようになったと思っていました。ところが、N先生は若いにもかかわらず僕よりもずっと鍬使いが上手なのです!そんなN先生からのいい影響が子どもたちに伝わっているようで、肥料の蒔き方を伝えると、きれいに立てた畝に子どもたちが上手に溝を作り肥料を施し優しく土を掛けてくれました。また風にあおられながらマルチシートを張り、飛ばされないようにシートの周りに土を掛けるところまで手伝ってくれました。結構な日差しのお陰で汗だくになりましたが、その甲斐もあり、小一時間程度で4本の畝が出来上がりN先生も「子どもたちとやった割には上手くいきました」と喜んでいました。後は購入後に植える苗がしっかりと育ってくれることを願うばかりです。一方、来週水曜日に予定されている5歳児の田植えを前に、Hさんの田んぼには機械できれいに稲が植えられていて、子どもたちが植えるところには苗が準備されていました。週間天気予報によると天気が崩れる様子はなさそうですので、今年も子どもたちの賑やかな声が響き、道路に足跡が残ることでしょう。
 さて、保育園には姉妹で入園してくれている子どもたちが結構います。それぞれクラスの子どもたちと楽しく遊ぶ姿が見られるのですが、今日は2歳児うみ組のK君が運転する車の後部座席に4人仲良く座って遊んでいたので「どこへ行くの?」と聞いてみたところなぜでしょう「山形!」と明確な返事が返ってきました。もちろんのこと、K君は4人がそんなことを考えて(言って)いても我関せずといった具合で、どこへ向かっているのか物凄い勢いでグルグルとハンドルを回していました。
PS:昨日が「こどもの日」でしたが、保育園はお休みだったので、今日の午前中までこいのぼりを飾りました。程よく乾いた風が吹いてくれたこともあり、片付けるのにぴったりな一日でした。
2022年05月06日(金) No.3293 (園長日記)

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