Diary

「楽しい保育園」「楽しい子どもたち」


自分が幼稚園時代、門の前まで連れて行ってもらったにも関わらず「家に帰りたい」と駄々をこねて随分ズル休みをしたものです。保育園の子どもたちの中にも玄関先や保育室の前で泣く子どもたちの姿を目にしますが、多くの子どもたちが目を輝かせ生き生きと過ごしてくれていて思わず頬が緩んでしまいます。今朝、一番初めに笑ったこと、それは、4歳児あい組のM君とNちゃん兄妹が登園してきたとき、お母さんが玄関ロビーに置いてある小さなホワイトボードに書かれていた、本日の感染症、感染性胃腸炎1名をご覧になり「“感染性胃腸炎”だって」と読んであげた時、M君が間髪入れず「かん先生、胃腸炎?保育園にかん先生っていないよ!」と応えたのです。その返事にお母さんは「かん先生が胃腸炎しゃなくて、感染性胃腸炎」と説明しながら保育室へと向かって行きましたが、何とも噛み合わないトンチンカンな会話が子どもらしく(面白く)、メールのチェックをしながら一人ニヤニヤしてしまいました。また、2歳児つき組の子どもたちが畑で大きく育ったキュウリを収穫し、それを分けてもらうためにバルコニーに座り美味しそうに食べていました。その姿はまるで親鳥から餌をもらうひな鳥のようでとても可愛らしかったのはいうまでもありません。また、どう考えてもサイズが合わないストライダーに跨り嬉しそうにしているI君、そして、夕方には4歳児あい組のA君が「園長先生、さっきトンネルのところにアブがいたからちょっと来て!」と言うので「もういないと思うよ」と言いながら誘われたところへ行ってみようと思った時、3歳児ひつじ組のM君が真剣な表情で砂遊びで使うトンネルを手と足に装着するために靴を脱ぎ必死になっているのです。そんなM君を横目にトンネルに行ってみると、案の定アブの姿は既にありませんでした・・・。そこで、ロボットに変身しようとしていたM君の様子を見に戻ってみると「バ◯ラ◯ト◯ヤー」にでもなったかのようにニコニコして園庭を歩き始めました。普通であれば妙にしか見えないM君の姿にも、先生たちも、子どもたちも、笑うことも冷やかすこともなく当たり前のこととして受け止めてくれていることが何だか嬉しく、自分たちの保育園でありながらも「楽しい保育園」「楽しい子どもたち」そう思いました。
2021年06月25日(金) No.3083 (園長日記)

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