Diary

「お陰様で」


「花の日礼拝」の訪問二日目、今日は5歳児のぞみ組の子どもたちを乗せて村田町のS味噌屋さんへ出かけてきました。3歳児てんし組の子どもたちが駅前交番に出かける時間も同じ頃だったため、てんし組の子どもたちを駅まで送り届けてから村田町へバスを走らせました。どちらのクラスの子どもたちもバスに乗れることが嬉しくてみんな興奮状態!そのため話す声のボリュームは終始全開といったような大きさで、そこからも喜びようが伝わってきました。中でも運転席の後ろに座ったのぞみ組のR君は壊れたラジオのように終始話が止まらず、担任のR先生に「少しボリューム下げたら!?」と何度も声を掛けられたことやら・・・。ところが、味噌屋さんで讃美歌を歌いお花をお渡しした後「これは、味噌を使って作った飴です!お花のお礼に一つずつどうぞ」と味噌の飴を一粒ずついただきました。子どもたちがまさかのお礼に大喜び!そこで帰路に着くバスの中で早速味わうことにしたのですが、みんなが「おいしい!」「みそのあじがする!」と喜んでいるのにあんなに喋っていたR君の口数が減って急に静かになり、終いには「お腹が痛い」と訴えるではありませんか!これは大変と思ったのですが、丁度いいことに役場の担当課にも届けるお花も載せていたので、役場に到着してすぐR君と一緒にバスを降り(本当は僕だけが代表して届ける予定でしたが)3階まで上り、花を届ける前にR君にトイレに行ってもらいました。すると、トイレを済ませすぐに僕のところへ戻ってきてくれたのですが、まだ表情が晴れません。それだけではありません、右の頬が心なしか膨らんでいるのです。そこで、「もしかして、さっきの飴まだ残ってる?」「実はあの飴嫌いなの?」と聞くと「うん!」との返事が・・・。そうです、最初は良かったけれど、R君の口には合わなかったらしく、それでもみんなが「おいしい」と言っている手前「きらい」とは言えず溶けないように我慢していたもののトイレで吐き出すこともできずにいたことがわかりました。結局、バスに戻りようやく飴を吐き出すことができたのですが、その途端、それまでが嘘のように話し出したことはいうまでもありません。ちなみにお礼に頂いた飴、めぐみ組の子どもたちにも分けてあげることができたのですが、それでも少し余ったらしく、それをR先生にお願いされたHくんが「園長先生、お陰様でお花届けにいくことができたので、この2つは園長先生食べて」と届けに来てくれました。いつの間に「お陰様で」なんて言葉を覚えたのかわかりませんが職員室にいた来客のIさんが驚きながらも笑っていました。
 さて、先日家が移築されたことで目立つようになったビワの木。そのビワの木に今年も結構な数の実が付いていて少しずつ色付き始めているのですが、食べるのはもう少し先!しかし、我慢ができないのでしょう、4歳児はと組のN君や5歳児のぞみ組のR君などが器用に木に登り実を収穫しているのです。しかし食べてもまだ甘くないため、結局は無駄になるだけ。どう考えてもまだ美味しいはずはありませんが中には「美味しい」と言って食べている子も・・・。幸いなことにお腹を壊す様子は見られませんが、しっかり収穫を待てるように声をかけながら見守っていかなければならないことを思わされました。
 長くなりましたが、最後に・・・。1階・2階どちらにも貸し出し可能な絵本コーナーがあり、そこに貸し出し用のノートが準備してあります。そのノートを見ると、毎日誰かしらが絵本を借りて行ってくれていることがわかります。中でも3歳児ひつじ組のHちゃんがよ〜く借りてくれていることがわかります。お母さんにそのことをお聞きすると「絵本が好きなので・・・」との返事が返って来ましたが、自分が選んだ本をお母さんに読んでもらえる嬉しさやスキンシップは最高の宝物となることでしょう。そんな子どもたちが増えてくれることを願いながら、これからも少しづつ絵本を増やしてあげたいと思います。
2021年06月15日(火) No.3075 (園長日記)

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