Diary

週末は大変!?


月末の金曜日は早めに退勤し、飲食や旅行などの消費につなげようと、国と経済界が提唱した消費喚起キャンペーン「プレミアムフライデー」、現在も続いているのかもしれませんが、今ではとんと聞くことがなくなりました。そしてもう一つ、週休二日制が導入されたばかりの頃、土曜日の出勤を気にせず金曜日の夜に遅く迄飲むことができるというこで使われた「花金(花の金曜日)」も今ではすっかり死語となってしまいました。いうまでもなくこの二つに共通するのは「金曜日・Friday(フライデー)」という言葉です。僕が幼稚園教諭として勤務していた頃は土曜日はお休みでしたが、現在ではほとんどの幼稚園・認定こども園などで「預かり保育」を行い、保育園と同じように土曜日も保育をしています。そんなこともあり、土曜日勤務の職員は金曜日であっても、ほっとすることは出来ず「フライデー」どことではないのかもしれません。今日、子どもたちがお昼寝を終え、週末の持ち帰りの荷物を準備している時間帯に電話連絡を伝えるため2階の5歳児の保育室へ向かったのですが、3・4歳児の保育室の前を通った時、既に布団や着替えを済ませ、荷物を片付け、トイレを済ませ、おやつを食べるためランンチルームへ向かうのを待っている子どもたちがいるかと思えば、まだ眠っている子、起きたものの布団の上で動かない子など様々。そんなどもたち一人ひとりに声をかけながら対応してくれている先生たちの姿がありました。特に今週は散歩に出かけたり、プール開きが行われて本格的に水遊びが始まったり、味噌作りや合同避難訓練があったりと、子どもたちはいつも以上に大変な週末だったのかも知れません。そんな子どもたちと関わる保育の最前線にいる現場の先生たちもヘトヘトな週末だったことでしょう。そこで眠っている子どもたちに「おはよう!」「片付けしよう」などと声をかけ、先生たちには「何か手伝えることはない?」と声をかけたのですが「大丈夫です!ありがとうございます」という返事が返ってきました。それにはきっと、大変なことは間違いないけれど、いつもいてくれて、いつも手伝ってくれるのなら有り難いけれど、たまにやって来てちょっとだけ手伝ってもらうのならば、それよりも先ずは子どもたちが自分でしなければならないことをできるだけ自分でしようとする力を培って欲しいという思い・願いがあることを感じるだけでなく、改めて先生たちの大変さと自分の無力さを痛感させられました。前述の「プレミアムフライデー」と「花金(花の金曜日)」この二つに共通するのは、いうまでもなく「金曜日・Friday(フライデー)」という言葉ですが、先生たちにとっては「フライデー」は喜ばしい日ではなく「辛いデー」なのかも知れません。
 
2021年06月11日(金) No.3073 (園長日記)

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