Diary

深まりゆく秋


大人でもそうですが、休み明けの月曜日の朝はまだ調子が戻って(エンジンがかかって)いないこともあり、子どもたちの多くが登園してもお家の方と離れられず愚図ってしまう様子が見られます。ましてや、今日のような連休明けの朝となると尚更で、今朝も5歳児めぐみ組のKちゃんが階段の踊り場でお母さんとバイバイするのが名残惜しく涙ぐんでいました。そんなKちゃんに「ねえ、Kちゃん、どうしたの?園長先生お手伝いして欲しいことあるんだけど聞いてくれる?」「・・・・・」「あのさあ、栗の木からたくさん栗の実が落ちてきてたんだけど、一緒に拾ってくれないかなあ?」と話してみました。すると、少〜し興味を持ってくれたのか、涙がとまり、お母さんと「じゃあね、バイバイ」とタッチをして別れることができました。そこで、改めて「じゃあ、外で待っているから、2階の先生に『園長先生と栗拾いしにいってきていい』ってお話して、『良いよ』って言われたら帽子を被ってお外においで」と話をしました。すると、程なくして笑顔のKちゃんが「園長先生、『良いよ』って言われた」と言いながら走ってきました。そんなKちゃんにバケツを持ってもらい栗の木の下で栗拾いをしました。すると、登園してくる子どもたちは僕たちが何をしているのか気になるらしく「園長せんせいおはよう!何してるの?」と聞いて来ます。Kちゃんは「栗拾ってるんだよ!」とドヤ顔。そんなKちゃんのお陰であっという間に結構な数の実を拾うことができました。本当ならば、他のクラスの子どもたちにも同じような経験をしてもらいたかったのですが、今度はKちゃんに拾い方を皆に伝えてもらい、他のクラスの子どもたちにも楽しい経験をしてもらおうと思います。
さて、栗拾いを終え園庭に戻ると、どこからともなくこ甘〜いいい香りが漂っていることに気付きました。その匂いはいったいどこからなのか探してみると、園庭の「銀木犀」の匂いでした。金木犀ほど匂いがしないこと、そして、ここ数年ほとんど花を咲かさなかったこともあり驚くと共に嬉しくて仕方がありませんでした。本当はもっとたくさんの花を咲かせるのかも知れませんが、しばらくは深まりゆく秋を感じながら、優しい香りに癒されたいと思います。
2019年09月24日(火) No.2637 (園長日記)

No. PASS