Diary

鎌を手にして


5月14日、卒園児のおじいちゃんのHさんのご好意により田んぼの片隅に子どもたちが田植えをさせてもらってから約4ヶ月、冷害や台風、大雨の影響もなく黄金色に育った稲穂が頭を垂れ収穫の時期を迎えました。そこで今日は機械で刈り取る前に5歳児のぞみ組・めぐみ組の子どもたちが稲刈りをさせていただきました。日々の家庭生活の中では持つことなどないであろう鎌を握り、一株一株刈り取るため、手や足を切ることがないように最初はHさんや先生たちが鎌に手を添えましたが、何株か刈り取ることで、要領を得ると鎌で怪我をすることがないように気をつけながら一人で刈り取ることができるようになり嬉しそうな表情を見せていました。春、田植えをした時には泥んこに足を取られ歩くことすらままならなかった田んぼですが、足を取られることも、泥んこになる心配も必要なかったこともあり、時間があればまだまだ作業を続けてくれたような気がします。ちなみに、僕のグループには左利きの子どもたちが複数いたのですが、左利き用の鎌がなかったため刈り取るものの大変だったことでしょう。子どもたちがこんな風に苦労して稲刈りをしましたが、残りは明日、機械によってあっという間に刈り取られるとのこと。明日はその作業を喜んで見ることでしょう。今日刈り取った稲と明日刈り取られる予定の稲は乾燥・脱穀・精米され、後日、Hさんが届けてくださると約束してくださいました。卒園児のおじいちゃんとは言え、こんな風に素晴らしい経験をさせていただいていることに心から感謝します。後日、届けていただお米は園庭で羽釜を使って炊き、一緒に食べることを通し感謝を表したいと思います。ちなみに、この稲刈りの様子を新聞社とテレビ局が取材に来てくれました。突発的な事件・事故がない限りお昼頃のニュースで放映されるとのことでしたが、あいにく放映されたかどうか確認することはできませんでしたので、新聞の記事になることを楽しみに待ちたいと思います。
2019年09月17日(火) No.2633 (園長日記)

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