Diary

危機管理


毎朝9時、お祈りをした後、一日の確認をしてから保育を始めていますが、まさにそのお祈りを始めようとしている時、5歳児のぞみ組のY君が「園長先生ちょっと来て!」と言いながら職員室へやってきました。一体何があったのかと思い「どうしたの?」と尋ねると「ヘビが出た!」と言うではありませんか。もし、そのヘビが毒を持っていたとなると大変なので子どもたちが案内するところへついて行きました。そこには、数人の先生たちが大勢の子どもたちを制止しながら草を見ています。そんな先生たちに「どこにいるの?」と聞くと「ここの葉っぱのところにいると思います」と言うのでK先生が持っていたスコップで隠れているという葉っぱのところをガサガサしてみました。すると驚いたのでしょう、まだまだ赤ちゃんのヘビ(アオダイショウ)が大慌てで逃げ出しました。毒ヘビではないものの園庭をウロウロされては困るので逃げられないように捕まえ、逃す前に「触ってみたい」という子どもたち・先生たちに触ってもらいました。すると、小さなヘビであること、また、僕が逃げられないように捕まえていることもあり、多くの子どもたちが(先生たちも)次々とヘビに触れ、中には手首や指にヘビが絡みつく感触を喜んで⁉いました。こんなことをさせる園はほとんどなく、誤解を招くようなことになるのかも知れませんが、動物園などでも行うことがあるように、全てのヘビが毒を持っているのではないことやヌメヌメじとじとではなくさらさらのスベスベであることを知る経験も大切だと思っています。もちろん、そのためにも大人がある程度の知識を持っていることが前提であることは言うまでもありませんが・・・。そして、火事や地震、大雨などの避難訓練だけでなく、日々子どもたちが生活する環境の危機管理を再確認することの重要性を痛感させられる朝の出来事でした。
2019年09月10日(火) No.2628 (園長日記)

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