保育日記

集大成！？

先日、保育園最後の保育参観を終えた5歳児の子どもたちの表情から充実感と達成感が感じられます。そして二人の担任の先生たちからは無事終えることができてホッとしたという感情が伝わってきます。しかし、ホッとしたのも束の間、今度は卒園に向けて準備が始まることとなり、また忙しさと緊張とに追われることでしょう。しかし、そんな日が来るということを知らない子どもたちはこれまでと変わることなく遊んでいます。今朝は園庭に出ると幅約15㎝ほどの「堀！？」「水路！？」が作られていて、そこに立ち入りを禁止するために置かれた4色の三角ポールにスズランテープが張られ「Nぐみ工事中！」という張り紙がされていました。どうやら昨日の夕方園庭に穴を掘り巡らせ、そこに水を流し入れ朝の冷え込みで凍るかどうか実験していたようなのです。ところが流した水は全て土に染み込んでしまい跡形もなくなっていました。大人は結果として失敗のように思えるのですが、子どもたちは氷ができていなくても置いておいた三角ポールが濡れた砂の影響でカチカチの地面に凍りついていたこと、そしてそれ以上にカチカチに凍りついていた地面（砂の堀）に大興奮・大喜びし遊具小屋から様々な道具を運び出し、水を流しながら掘削（破壊）工事を初めていました。
　さて、この姿を見て思ったことがあります。それは・・・。昨年の暑い夏の日のことです。園庭に転がっていたドラム缶（昔のコメを貯蔵するための金属製の容器）が日中の暑さの影響で熱くなってなっていることに気づいた子どもたちが太陽の熱で鍋に入れた水がお湯にな味噌汁ができるかどうか、バームクーヘンがどのように変化するか、氷砂糖が溶けるかという実験をしていたことです。この時も子どもたちが想像していた（願っていた）ようにお湯が沸いたり、バームクーヘンが焼けたり、氷砂糖が溶けたりするようなことはありませんでしたが、それでも子どもたちは満足気そうにしていました。そんなことからも、子どもたちは夏と冬との違いを実体験することができていたのではないかということ。その様子（姿）は保育園生活の集大成の一部（パーツ）となりつつあるように感じたことです。そんな子どもたちを送り出す担任二人は保育終了後、職員室で笑いながら卒園アルバム作り（集大成作り）の準備をしていました。

2019年01月29日（火） No.2483 (園長日記)

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