Diary

大賑わい!


いつも元気いっぱいの子どもたちでもここ数日間の寒さはさすがにこたえるようです。しかし、5歳児M組の女の子はそんな冷えた身体を温める術(すべ)をしっかりと身につけていてランチルームへやって来ては薪ストーブの前に椅子を並べ足や手を温めています。昨日もほんのついさっきまで外で遊んでいたM組のRちゃんがMちゃん・Yちゃんと一緒にいつの間にかやってきていて「やっぱりあったかいね」とか言いながらRちゃんが先生よろしく二人に絵本を読み聞かせをしながら温まっているのです。そんなRちゃんに20分くらい前に「ねえ、大きくなったらどんなお仕事したいとか決めてるの?もしよかったら保育園の先生にならない?Rちゃん小さい子どもたちにも優しいしぴったりだと思うんだけどなあ?」と話をしていたのにびっくりしたのですが、その時の答えは「え〜っ!?でも、わたしお母さんと一緒のお仕事したいから・・・!」と言う返事が返ってきていたのです。しかし、薪ストーブを背に絵本を読み聞かせするRちゃんの姿は紛れもなく先生そのものでした。全国的に保育者不足が大きな問題になっている現代、Rちゃんたちが保育者としての資格を取得し保育園に戻って来てくれたら本当にうれしい限りですが、その頃は少子化の影響で保育士が足りていて、場合によっては保育園そのものが必要なくなっていることもあり得るでしょう。
 さて、いつもなら給食やおやつを食べるために並べられているランチルームのテーブルや前述の女の子たちが暖を取るために座っていた椅子などが今日の「もちつき」のために全てが撤収され、いつもよりさらに広く感じる空間になっていました。そんなランチルームに全園児が一堂に会し、お手伝いに来てくださった5歳児の保護者の方々、田植えや稲刈りなど園行事の度にお世話になっているHさんご夫妻、S学院大学の学生たちの力をお借りして餅をつきました。これまで何度も経験なさっているベテランの方々の動きに驚かされましたが、先生たちが杵を手に餅をつくと「○○先生頑張れ〜」とか「よいしょ〜!」と自然と声援や掛け声がかかりランチルームは大賑わい!子どもたちも子ども用の杵でもちつきを経験することができたこともあり大喜びし、つきたての美味しいおもちを「おいしい!おいしい!」と嬉しそうに食べていました。ちなみに今年は子どもたちに前もってどんな味のお餅がいいか投票してもらったのですが、1位は「きな粉」と2位は「あんこ」となりました。その順位が発表された時の子どもたちの喜びようはものすごいもので、学生たちはそんな子どもたちの反応に驚いていました。こんな具合に子どもたちも先生たちも保護者の方々も笑顔のもちつきとなりましたが、その中でもHさんは子どもたちに声援を送られること、そして若い学生たちにあいどりしてもらうことも嬉しかったのか終始笑顔でした。こんな風に地域の方々に支えられ、また伝統を伝えてもらえることに感謝しこれからも過ごしていきたいと思います。
2019年01月11日(金) No.2471 (園長日記)

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