Diary

Specialist 


どの職業においても(何をするにも)この人にお願いすれば大丈夫という、いわゆるspecialistと言われる人がいるものです‼病気や怪我なら「医者」「看護師」法律なら「法律家・弁護士」庭木の手入れなら「造園業者」乗り物なら「整備士」勉強は「教師」料理は「シェフ」お菓子は「パテシエ」スポーツ界なら「コーチ」「監督」「親方」そして、更にそこにポジションなどのspecialistに細分化されています。保育現場においても「保育士」「幼稚園教諭」「保育教諭」「栄養士」などが子どもたちの育ちや保護者支援などのspecialistとして働いています。この「Specialist」経験年数によって技術が向上していくものですが、経験が必ず技術と比例しているかというとそうでないことも・・・。経験年数が豊かということにあぐらをかき、時代が変化しているにも関わらず、時代にあったことを学ばなければ時代遅れになってしまっていることに気づくこともできないでしょう。また、学び続ける中でこそ、時代が変化しても変えてはならないものを再確認することができるはず。園長として働かせていただき10年以上すぎましたが僕はspecialistというより、全てが中途半端な「便利屋さん・何でも屋さん」といったところでしょう。その証拠に園庭に蛇が出てくれば先生たちが「園長先生ヘビが出てきたので・・・」ボールの空気圧が減っていれば子どもたちから「空気入れて」と様々な依頼がやってきます。であれば、便利屋さん・何でも屋さんのspecialistにならなければ。
 さて、今日、子どもたちに気づかれないように園舎内の廊下や階段に「追い越し禁止」や「Uターン禁止」「一方通行」を知らせる道路標識をペタペタ貼りました。子どもたちは間違いなくそれまでなかった妙なものが貼られていることに気づくだろうと思って様子を見ていたところ、案の定、給食を食べるために保育室からランチルームへ降りてくる5歳児が階段の踊り場に貼られている標識を見つけると慌てて立ち止まり「ナニコレ〜!?」と言いながら大人と子どもが手をつないでいる標識であることを認識すると「そっか〜!手を繋いでいかなきゃならないんだ」といって走って降り始めた子どもたちまでが手を繋ぐ仲間を見つけ仲良く歩いて階段を降り始めました。また一方通行の標識も守ってくれたようで、食後いつもとは違い職員室前の階段を上って保育室へ帰って行きました。想像以上の反応、効き目だったので、園内のあちこちに標識を準備してみるのも良さそうです。
2018年09月27日(木) No.2399 (園長日記)

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