Diary
執念
今日の給食のメニューは今年初めての栗ご飯。そこで、昨日の朝、外の掃き掃除をしながら落ちている栗を拾い集め、栄養士のN先生に「もしよかったら、明日の栗ご飯に使って」とお願いして手渡しておきましたが、ご存知の通り栗は渋皮を剥かなければならないなど下準備の時間が必要になり、調理時間に混乱を招きかねません。ところが熟練した技術を持つ当園の給食担当者は二つ返事で保育園の栗も食材として加えてくれることを受け入れてくれました。とは言えど数に限りがあります。そこで、今朝外遊びをしていた3歳児の先生たちに声をかけ、朝の礼拝(打ち合わせ)の時に栗拾いをすることを提案してみました。すると、2・3歳児の子どもたちが棒やレーキなどを手にした先生たちと一緒に栗の木の下に集まり、落ちている栗を探したり、木を眺めたりしているのです。その姿はまるで「かにむかし(さるかにがっせん)」の様相。ところが、僕は栗拾いを提案しておきながら来客があって直ぐに外に出られず少し遅れて外に出ることに・・・。しかし、先生たちは目を大きく見開き、一つでも多くの実を収穫するために手にした棒やレーキを使い、必死に栗を叩き落そうとしているではありませんか。そんな先生たちの姿から、執念がひしひしと伝わってきて笑ってしまいました。そんな先生たちと子どもたちの願いを叶えてあげるべく、僕が木に登り枝を揺らしてあげると、ぼとぼとと音を立てて栗(イガに入ったままの実も)が落ちてくるのです。中には子どもたちの被っている帽子の上やT組のRちゃんの背中に直撃なんてこともありましたが、泣いたりすることもなく、とげに苦労しながらも収穫することができて、とても楽しい栗拾い(栗叩き)の時間を過ごすことができたようです。こんな栗拾いをしている時間、5歳児の子どもたちはランチルームで午後のおやつのずんだだんごのために茹でた枝豆をさやから出し薄皮を取る作業を手伝ってくれました。その間に、昨日稲刈りをした田んぼにはコンバインが入り、あっという間に稲を刈り取り、お米をトラックに移していました。本当は栗拾いもしたかったし、コンバインの刈り取り作業も見たかったはず。まだもう少しすると落ちて来そうな実があるので、今度は5歳児の子どもたちとも栗拾いをしたいものです。それにしても、稲刈り、栗拾い、栗ご飯、ずんだ作りなど毎日実り豊かな秋を満喫しています。ここに、園の山でマツタケの収穫なんてことが出来れば万々歳なのですが。
2018年09月19日(水)
No.2394
(園長日記)
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