Diary

悲喜交交(ひきこもごも)


ここ数日、ラベンダーと共にトイレの芳香剤などによく使われるキンモクセイの香りがどこからともなく漂ってくるようになり、改めて秋の深まりを感じられるようになりました。今年は当たり年なのか保育園の栗の木は子どもたちが栗拾いができるくらいたくさんの実を落としています。また、春に田植えをさせてもらった田んぼの稲が黄金色に色づき、いよいよ稲刈りの時期を迎えたため、明日機械で刈り取る前に今日5歳児の子どもたちが刈り取り方を教えていただき鎌を使って稲刈りをしました。子どもたちは春に田植えをした苗が大きく育ちたくさんのお米が実った稲を刈ることができるのが嬉しくて朝から大喜びして登園してきました。そんな稲刈り前の準備として鳥避け用の紐とその紐を張るために田んぼに刺してあった竹を抜くお手伝いをさせてもらいましたが、米を収穫するまでには本当に様々な手間がかかることを実感し、米という漢字には米ができるまでには八十八の手間がかかるという意味があることを納得しました。そこに鎌など使ったことのない子どもたちが大喜びしながら稲刈りができるように配慮をしていただいていることを考えると八十八どころか、もっと手間がかかっていることになり、そして「実体験に勝る学びはない」ことをさせていただいている田んぼのオーナーHさんとお手伝いして下さったお仲間の方々に只々感謝するばかりです。Hさんたちには収穫感謝礼拝の頃にいらしていただき一緒に新米に舌鼓を打ちたいと思います。
 さて、話は一転しますが、ここ数日平成の日本の音楽界やファッション界に大きな影響を与えた沖縄出身の歌手、安○奈○恵さんが多くのファンに惜しまれながら引退したことと、個性的な演技や存在感で昭和から平成のテレビ界や映画界に幾多の足跡を残してきた女優、樹○希○さんがガンでお亡くなりになったということがニュースとなりました。僕は後者の樹○希○さんの訃報がとても残念でなりませんでした。網膜剥離で左目の視力を失い、また全身ガンを患いながらも誰も真似することができないようなライフスタイルを変えることなく人生を全うしたことに強さを感じさせられました。二人の引退と訃報から、昭和から平成、そして新たな元号へと変わることを思わされていた気がします。
2018年09月18日(火) No.2393 (園長日記)

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