Diary

ところ変われば?世代が違えば?


先週土曜日、川崎町の廃校(旧川崎町立前小学校青根分校)をキャンプ場にした会場でキリスト教保育連盟東北部会の研修会が開かれました。この学校は森に囲まれた緑豊かなところにあり、動物や昆虫など様々な自然に触れることができるような環境にあり、人工的な音がすると言えば、学校の前を走る車やバイクの音だけ。そんな贅沢な環境にあるキャンプ場のコンセプトを聞かせてもらった後、雨に濡れながら実際に沢に降り、木と木の間に張られたロープに下げてある滑車を使って滑り降りたり、手作りのブランコで遊ぶなど自然探索をしました。その後、昼食作りのため建物に戻り、複数のグループに分かれ「宮城」「山形」「福島」それぞれの芋煮を作りましたが具材や味付けが三県それぞれ特徴があり、参加者の多くが「おいしいおいしい」といって談笑しながら自分のお好みの芋煮を何度も味わうことができました。。そして、午後には講師としていらしていただいた宮城学院女子大学教授、西浦和樹先生に「スウェーデンの教育」というテーマでお話をしていただきました。西浦先生はこれまでも度々保育園に来てくださり、様々なアドバイスや最新の情報を伝えてくれるなどしてくださっていることもあり、これまで教えていただいたことをふり返りながら、新たな情報を聞かせてもらいました。その中で「なぜ外遊びが大切か?」という問いがありました。答えを簡単に言えば「幼い時に五感を使い様々なことを感じることが大切」ということになるのですが、少々雨が降っても外遊びをするスウェーデンと、少しでも雨が降ると外に出ることを控えてしまう日本の保育現場とでは自然に触れる頻度は大きな差があることを感じさせられます。
 さて、研修が終わり、皆で片付けや掃除をすることになったのですが、昼食作りで何もお役に立てなかったこともあり、掃除機(たった一台だけしかなかった)をかけることを買って出たところ、何人もの他の園の先生たちに「先生変わります!」とか「よしてください!」と言われました。中でも「男の方に掃除してもらうことにとても抵抗を感じるんです」と言われたことがとても驚きでした。それは、僕が園長だからなのか、その先生の世代から感じることなのか分かりませんが、日本では(保育現場では)いまだに男性と女性とで仕事内容に線引きがされているのかも知れません。もしそうだとすれば、スウェーデンを始め、北欧諸国に倣ってそろそろ、そういうことをなくすべきだと思うのですが・・・。
2018年09月10日(月) No.2388 (園長日記)

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