Diary

ポリティカル・コレクトネス


皆さん、昨日のクリスマス・イブ、そして今日のクリスマス、どのようにお過ごしですか(でしたか)?先週末、仙台の中心部はジョン・レノンの「♪ハッピークリスマス」や「ジングルベル」など、あちこちからクリスマスソングが鳴り響き、クリスマスプレゼントを買い求める方々で賑わったようです。また、定禅寺通りでは23日の夜、仙台光のページェントの恒例となったサンタパレードが行われ、至る所で車が渋滞し人で溢れかえりクリスマスムードがピークを迎えました。クリスマスには「メリークリスマス」と挨拶を交わすのは当たり前でした。先日のクリスマス親子礼拝でも「クリスマスおめでとうございます」とか「メリークリスマス」と挨拶をさせてもらいましたが、この「メリークリスマス」とかわされる挨拶、アメリカでは公的な場所・機関、大手企業においてはキリスト教以外の宗教の人への配慮として、「メリークリスマス」ではなく「ハッピーホリデー」となり「クリスマスツリー」も「ホリデーツリー」となっているのだとか・・・。以前、園のお便りでも書いたことがありますが、これは、「ポリティカル・コレクトネス」という1990年代に「職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく偏見や差別用語を撤廃し、中立な表現を利用しよう」との目的でアメリカで始まった運動により注目されるようになったことが影響しています。そして、その影響は日本にもおよび、「保母・保父」を「保育士」、「スチュアート、スチュアーデス」は「フライトアテンダント」、「キーマン」が「キーパーソン」といった表現に改められ、その他にも様々な言葉が言い換えられるようになりました。しかし、「ア◯パ◯マ◯」が「◯ン◯ンパーソン」とか「◯ル◯ラ◯ン」が「ウ◯ト◯パーソン」では味気ないと思うのですが・・・。
 さて、皆さん忘れてはいないと思いますが、今日こそがクリスマス!しかし、今年も残り数日、街は一晩で年末・お正月モードへ切り替わり、「メリークリスマス」と挨拶する人々はほとんどなく、「今年もお世話になりました」「良いお年を」という挨拶が交わされていることでしょう・・・。
2017年12月25日(月) No.2215 (園長日記)

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