保育日記

ちょっとしたことが・・・

6月末から9月上旬までプールが置かれる園庭で唯一平らなコンクリートの部分は子どもたちが三輪車やペダルカーで遊ぶ恰好の場所となります。そのコンクリートの上に残っていた水が今朝の寒さで鏡面のようにツルツルに凍り付きました。そんな氷に気づいた今朝、朝番担当の5歳児Ｍ組のＭ先生は子どもたちの前でその上をじょうずに滑って見せたのです。すると、それに興味を示した子どもたちは目を真ん丸にして見ていたのですが、次々と真似をし始めました。中にはへっぴり腰で恐る恐るチャレンジする子やお約束通りという具合に転ぶ子がいるかと思えば、お見事と言いたくなるような滑りをする子がいるなどＭ先生を中心にスケートが始まりました。特別な道具は必要なく、ただし日が差して氷が融けてしまうまでのほんの僅かな時間、50～60㎝程度のいびつなリンクで夢中になって遊ぶＭ先生の感性と子どもたちの姿がとても素敵でした。これからが寒さの本番、北海道や青森、スウェーデンの小学校や幼児施設のように園庭に冬場限定のスケートリンクを作ってあげたいなあ！？そう思いました。さて、日々こんな風に楽しく過ごしているからなのでしょう。3歳児Ｔ組のＫちゃんは昨日の登園時、車を降り玄関に向かう際「今日も忙しくなる～！」と言いながら走って玄関に向かっていきました。それを聞いて僕もお母さんも笑ったのですが、Ｋちゃんの声と表情は大人の考える「忙しい」とは全く違い、今日も楽しいことがいっぱいあるから何をするか選ぶのが忙しい（難しい）そう言っていることが分かりました。ちょっとしたきっかけで子どもたちの遊びや行動が変わることは言うまでもありません。それが楽しいことにつながるのか反対なのか、それは大人の関わり方次第であることも言うまでもありません。さて、明日はいったいどんなことが起こることやら。　
　ところで、今朝の新聞に、地震調査委員会が北海道東部沖の太平洋と近畿から西に延びる活断層「中央構造線断層帯」についての新たな予測を公表したことが書かれていました。北海道東部沖は大津波を伴うマグニチュード9級の超巨大地震の発生が切迫している可能性が高いとされ、中央構造線断層帯は四国を横切り大分県に及ぶと評価を改めたそうです。しかも、断層帯の長さが360㎞から444㎞と仙台・東京間の距離とほぼ同じかそれより長いというのですから驚きです。つい先日、四国電力、伊方原発について、住民らが申し立てた仮処分抗告審で広島高裁が運転を差し止める決定を出しましたが、東日本大震災の経験を踏まえ、巨大地震や巨大津波によって原発が二度と悲惨な事故や被害をもたらすことがないように避難方法など根本的な見直しが必要なのでしょう。災害はいつ起きるか分からないのですから・・・。

2017年12月20日（水） No.2212 (園長日記)

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