Diary

目立たないところで


基本的に保育時間中は明かりが付きっ放しになることがない職員室の真上の「子育て支援室」にここ数日、明かりが付き人の気配が感じられていました。そして、今日も朝の打ち合わせが終わったころから部屋に明かりがつき誰かが何かをしている様子が感じられたので、いったい誰が何をしているのか「鶴の恩返し」よろしく、確認しに行ってみることにしました。するとどうでしょう、代替職員のT先生、K先生、そして、2歳児T組のE先生までが今週土曜日のクリスマス親子礼拝で子どもたちが着るクリスマスページェントの衣装の手直しやアイロンがけをしてくれているではありませんか。しかも、男性のT先生がミシンを上手に使って裾上げを行い、それをK先生とE先生がサイズが混ざってわからなくならないように色分けした小さなタグを手縫いで付けてくれているのです。その姿は丁寧に仕事をこなす下町の小さな町工場のようであり、また一方では刑務作業をしているようにも見えました。クリスマス礼拝の時、衣装がブカブカだったり、裾が長くひきずったりして動きにくいということがないように子どもたちの身体に合わせてくれていることに頭が下がり、只々感謝するばかりでした。もちろん、この作業は担任たちと確認・話し合いがなされての作業ではありますが、子どもたちにも保護者の方々にも3人の先生たちの陰ながらの作業は見てもらうことも気づいてもらうこともありません。クリスマス礼拝に限らず保育現場では様々な面で常に誰かが子どもたちの成長を陰で支えてくれています。その一つが今回の衣装の手直しやアイロンがけがということになるのでしょう。そんな陰の力(縁の下の力持ち)の職員たちに恵まれていることに感謝し、クリスマスを迎えたいと切に思いました。
2017年12月13日(水) No.2206 (園長日記)

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