Diary

秘密の話


子どもたちと一緒に過ごしていると「園長先生あのね〜」とお家での出来事など様々なことを話してくれることがあるのですが、中には「こんなこと聞いていいのかなあ」というマル秘話のようなこともありドキッとさせられることもあります。ということは反対に保育園での出来事もお家でしっかりと話しているということにほかなりません。入園・進級したばかりの頃にはじょうずに話すことができなかった0・1・2歳児も子どもたち同士、あるいは先生たちとの会話が成り立つようになり改めて成長を感じさせられます。
 さて、今日、0〜3歳児合同でのクリスマスページェントにヨセフ役として参加させてもらった時の出来事です。馬小屋に設定されたランチルームの中央にマリア役のR先生と並んで座っているイエス様に三人の博士たちが、黄金、乳香、没薬という三つの宝物を献げてくれたとき、3歳児T組の家畜役のT君が隣に座っている僕にしか聞こえないような小さな声で「園長先生よかったね」と囁くのです。博士たちは僕たちに宝ものを届けてたのではないのですが、T君の表情と声はまるでマリアとヨセフ役の僕たちに届けてくれたと思っているかのように本当に嬉しそうなのです。そんなT君の姿を見て僕まで嬉しくなりました。また、礼拝に参加しているとかもう少しでクリスマスを迎えるということを頭で理解しているはずのない0歳児は、クリスマスページェントを見る(礼拝を守る)という感覚ではなく、いつもと違う薄暗いランチルームでみんなと一緒に過ごせることが嬉しくて仕方がないといった様子が伝わってきました。その証拠にヨセフとマリアが宿探しをするのに歩いている劇の最中にフロアにやってきて一緒歩いているようになり、まるで三人で散歩に出かけているかのようでした。昨日の4・5歳児のクリスマスページェントも素敵でしたが、まだまだ未完成であっても今日の0〜3歳児のページェントも心がほんわかする楽しい時間となりました。来週は土曜日に親子礼拝に向けて仕上げの一週間となるかと思いますが、先生たち子どもたちが体調を崩すことなく当日を迎えられるよう願うものです。
2017年12月08日(金) No.2203 (園長日記)

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