Diary
木枯らし
朝6時、まだ薄暗い中をいつものように仙台駅に向かっていると、風に吹かれたケヤキ並木やイチョウ並木から落ちた葉がカサカサと音を立てながらダンスをしているかのように足元を舞っていました。これから益々寒さが増し、木枯らしが吹くと、春から夏にかけ日陰を提供してくれた木は葉を落とし裸んぼになり、代わって綺麗に澄んだ空と日差しを提供してくれるようになります。保育園は少々小高いところにあり風が通り抜けるためか園庭の桜もケヤキもすっかり葉を落とし裸んぼになりこれまで日差しが届かなかったところへも届くようになりました。そんな園庭の木々の姿から寒い冬、そして暖かな春を迎えるための準備に入ったことを感じさせらせます。一方、何十本もある木々から落ちる落ち葉の量は物凄いもので掃除に手を焼くこともしばしばなのですが、落ち葉は土を豊かにするための栄養になり、また、虫たちの冬の住宅へとなってくれるためなくてはならないものです。一昔前は童謡「たき火」の歌詞の通り落ち葉を集め庭で焚き火をし、体を温めながら焼き芋を楽しむようなこともできたのですが、現代では落ち葉を集めをしなければならないような庭がある家庭が減り、もし落ち葉を集めたとしてもゴミとして処分しなければならず、子どもたちも若い先生たちも焚き火の煙が立ち上るという景色を見ることなく育っているので「たき火」を歌ってもピンとこないどころか、歌われることもなくなってくるのでしょうか・・・。しかし、時代が変わってもこの季節歌われるのが「北風小僧のかんたろう」今年もあちこちのクラスから「きたかぜこぞうのかんたろう〜」「かんたろ〜!」という子どもたちの声が響いてくることでしょう。まさに冬本番です。
2017年12月05日(火)
No.2200
(園長日記)
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