Diary

秋から冬へ


今朝の新聞によると、今日11月24日は語呂合わせで、「いい日本食の日」和食の日なのだそうです。平成25年12月に世界無形文化遺産に登録された「和食」の選択の理由は、「新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重」、「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛り付け」、「正月行事などの年中行事との関わり」のようですが、今日の保育園の給食は、雑穀ごはん、ししゃものごまフリッター、ごぼうのオーロラサラダ、卵スープ、みかんということもあり、完全な和食とは言えないメニューでした。しかも、給食を食べる前にランチルームに響いたのは、日本文化とは正反対に間近に迫ってきたクリスマスの讃美歌でした。しかし、そんなクリスマスの讃美歌が園内に響き始めると心がワクワクし、僕もクリスマスに向けて準備をしなければと思わされます。その一つとしてアドベントに入ったら光るように、職員室から一番近いヒバの木に今朝電飾を取り付けました。また、これから時間をかけていつも以上に念入りに外の掃除と片付けをし、秋(収穫感謝)の飾りつけを外して、クリスマスの飾りつけをするなどしながら、クリスマスを迎えるための心の準備をしなければと思っています。
 さて、午前中、役場から戻ってきたとき、園に隣接する林の中からクラス帽をかぶり色とりどりのジャンパーを着た2歳児T組の子どもたちが担任のE先生とM先生と一緒に出てきました。どうやら底をつき始めた杉の葉を拾いに出かけてくれていたらしく、M先生が大きな袋一杯に拾い集めた杉の葉を運んできてくれました。実は数日前、僕も数人の子どもたちとその林に杉の葉を拾いに行こうと思ったのですが、思いのほか草が生い茂っていたこともあり、「草刈りしたらここ通ろうね」と話し、別なルートを通って拾いに出かけていたのに、2歳児の子どもたちが草をかき分けて出かけてくれたことに驚き「えっ〜そこ通って行ったんだ!!僕はこの前断念して別なところから拾いに行ったのに!」と話すとM先生から「子どもたちは結構こういう所を行くのが好きなんです」という返事が返って来るではありませんか。こんな子どもたちと先生たちの行軍!?が微笑ましく思えただけでなく、そのお陰で植物の種が服に付き種があちこちに蒔かれ生きていくことを再認識することが出来ました。T組の子どもたちはまさに「運び屋」となったということにほかなりません。
2017年11月24日(金) No.2193 (園長日記)

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