Diary

地域力と実体験


先日園庭で掘ったサツマイモと柴田農林高等学校(以降、柴農)の畑で掘ったサツマイモを使い焼き芋とさつま汁を作りました。例年なら、その時の子どもたちの様子をお伝えする程度の日記となったと思いますが、今年は苗を植える時からイモを掘るところまで関わってくれた学生たちと子どもたちの交流を深めるため焼き芋を焼くことやさつま汁の具材の野菜を切る手伝いもしてもらいました。当初は園の畑で育てた野菜だけでさつま汁を作る予定でしたが、柴農で育てた見事な白菜やネギやサトイモを持参してくださったお陰で驚くほど具沢山な「さつま汁」が出来上がりました。実は、このさつま汁を作るのに4歳児H組のJちゃんのおばあちゃんからいただいた大きな鉄鍋が大活躍することになったのですが、その大きな鉄鍋を載せるため、また焼き芋づくりのために近所の鉄工所で加工してもらった🛢ドラム缶が本当に重宝しました。そのお礼に夕方3歳児T組の子どもたち4人と鉄工所へ焼き芋と野菜を届けに出かけたところ、突然の小さなお客さんが思わぬ届け物をしてくれたことに喜び、感激してくださいました。こんな風に地域の力をお借りすることによって保育が成り立ち子どもたちが育っていっています。その一方で近年、オール電化住宅が増え、火を見ることがなくなるだけでなく、焚き火が禁止されるようになったことで炎は熱いとか、煙が臭いとか目にしみるといった経験をすることなく育つ子どもたちが増えているように感じます。幸い私たちの保育園では薪ストーブがあるため、火の熱さや煙の臭さを実体験しながら育っていると思いますが、これからも地域力と実体験を大切に保育をしていきたいと思います。
 そうそう、2歳児H組のNちゃんのお父さんは今日、子どもたちが焼き芋をすることをご存知だったようですが、その焼き芋を保護者の皆さんに販売すると思っていたようで、奥様に「お迎えのとき、焼き芋買ってきて」とお願いしていたそうで、Nちゃんをお迎えにきたお母さんは財布をしっかり握りしめていました。ということは保育園で焼き芋を焼いて販売したらお買い求めになる方がいるということなのでしょうか?残念なことに焼き芋はメニューにありませんが、来週金曜日は昨年に続き2度目のChristmas−marketを開催し、先生たち手作りの品々や飲み物を販売します。その商品の一部が今日の午後から玄関ロビーに展示されたこともあり、そこだけは早くもChristmasの雰囲気に変わっていました。その展示された素敵な品々に子どもたちも保護者も興味を示したようで手に取りながらじっくりと品定めをしていました。興味関心のある方はぜひいらしてください。
2017年11月21日(火) No.2191 (園長日記)

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