Diary

違う


今年の1月に訪問させてもらった気仙沼市と南三陸町の保育所に高知市の先生方と一緒にお邪魔させていただきました。たった10ヶ月しか経っていないのに三陸自動車道が延びていて、どんどん気仙沼市に近づいていたのです。変化は高速道路それだけではなく、一般道もいたるところで道路の拡幅工事などが続けられ、特に南三陸町の防災庁舎の辺りは嵩上げ工事が進み、2011年に訪れた時の景観は全くなく町へと変貌していたように感じられるほどでした。初めて東北を訪れ、震災当日の保育現場の様子を現地の先生から直接お聞きした先生方は、これまでテレビや新聞報道などをご覧になり想像していたことを超える被災地の実態を肌でお感じになられていたようです。2つの施設を訪問した後、南三陸町防災庁舎を見下ろせるように作られた「南三陸さんさん商店街」に立ち寄ったことで津波の高さや威力をも実感なさったようでしたが、以前は目の前まで行くことができた防災庁舎へは行くことができませんでした。その後、多くの犠牲者を出した石巻市の大川小学校に向かいましたが途中で日が暮れてしまった上、道案内してくれたレンタカーの古いナビのお陰で、なかなか辿り着けず、何とか到着した時には真っ暗で被災した校舎ははっきり見ることができませんでした。ところが、空を見上げた先生がたくさんの星が輝いていることに気づかれたようで「あら、星がきれい」とおっしゃるのです。その声で空を見上げると全くと言えるほど明かりがないそこでは、震災当日のように空にはこんなに星ってたくさんあるんだと思うほどの星が光っていました。そんな大川小学校を後にし仙台に戻りましたが、仙台まで結構な距離がある地点で、仙台方面の空が明るくなっていることがわかるのですから、大川小学校で見ることができた星や空と仙台市中心部で見る星や空が違うことは間違いないでしょう。
 さて、明日もたくさんの発見や気づきができるような1日にしたいと思います。
2017年11月16日(木) No.2188 (園長日記)

No. PASS