Diary

誕生会


この世に生を受けると誰もが誕生日を持つことになりますが、今日は0歳児H組のRちゃんが誕生日を迎え1歳になりました。そんなRちゃんの誕生日をお祝いするため、お父さん・お母さんに保育園にいらしていただき、一日一緒に過ごしてもらい、クラスでお誕生会を開きましたが、お父さん、お母さんだけでなく、おばあちゃんもいらしてくださり、子どもたちと過ごしてくださいました。そのおばあちゃん、職員室前のバルコニーに僕が雑然と置いてある様々なものをまじまじと見ているので「だらしないなあ」と思っていらっしゃるのだろうと恥ずかしくなったものの、「おめでとうございます」とお声をかけた後、勇気を振り絞って「しっかり片付けもしないでお恥ずかしいです。ガラクタばかりで驚かれていられたのですよね・・・?」と話してみると「いえいえ、違うんです。お庭には貨車はあるし、木を使った遊ぶところ(遊具)があるし、この鍋とか臼とかも昔使っていたものを大事に使ってるんですよね?!私、懐かしいし、嬉しいし、この保育園にくると何だかホッとするんです」と思わぬお返事が返ってきたのです。時代はどんどん進化し、便利になっていく半面、子どもの頃に経験しておくべきことが失われつつあることも事実で残念に思うことが多々あります。ところが、保育園ではそんな時代に逆行するかのように、薪ストーブが使われているなどアナログ感たっぷりの生活がなされているのかもしれません。そんなアナログ感の良さをほめてくださったRちゃんのおばあちゃんに感謝し、古き良き時代や物を大切にしていきたいと思いました。
 さて、Rちゃんの他にも、5歳児N組のSちゃんや4歳児H組のMちゃんの誕生会が開かれましたが、Sちゃんは保育園で最後の誕生会となるので、普段お迎えの時にお見えになるおばあちゃんにも担任も僕もお声がけしたのですが、「お誕生会はばあばがでるところではなく、今日はお父さんとお母さんに・・・」と遠慮なさったようでお見えになりませんでした。近年、おじいちゃん・おばあちゃんと過ごすことが少なくなっていますが、それはとても幸せなことであることを忘れることなく大きく育ってほしいと願うものです。
2017年11月08日(水) No.2181 (園長日記)

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