Diary

学ばなければならないこと


今朝の5時台のNHKニュースで心温まる話題が取り上げられていました。それは、最近とんと伝えられなくなってしまった去年8月の台風10号で20人が死亡する等、大きな被害を受けた岩手県岩泉町での話題です。ここに被災者が厳しい寒さに耐えるために備えたストーブの燃料である薪を配り続けている男性がいるというのです。岩泉町の冬は氷点下10℃を下回る日もあるため、灯油ストーブよりも強力な薪ストーブは欠かせないらしく、山間部では年に10ヵ月も使われているというのです。そのため町の方々は燃料である薪を1年を通して蓄えますが、台風10号によって氾濫した川が保管していた薪を奪ってしまいました。10年前、自然の中の生活に憧れ岩手県へ移住してきた男性は、そんな被災者を思い、作業場に寝泊まりし、木を切り薪割り(薪作り)をして無償で配っているというのです。費用は全て自費で賄っていて通帳の残高は二桁になっていましたが「お金がなくても困っている人がいたら出来ることをするだけ」と語る男性にボランティアの本当の姿を学ばせてもらいました。ちなみに一冬に必要な薪は1軒当り軽トラック20台分!そしてこれまで配った薪は120世帯、総重量280tに上るそうですが必要な世帯全てに届けるには全く足りていないそうです。一方、一人で始めたこの活動に賛同し、ボランティアが加わり、ネットを通じて重機の提供の申し出が寄せられたり、慈善団体から10tトラックで丸太が届いたりしているようです。男性は、木を切って薪にして届ける事は単純だが継続が大事なので暖かい春が来るまで届け続けると言っていましたが、保育園の暖炉の薪作り程度で音をあげることなく、僕も子どもたちのことを思いながら暖かい春が来るまで喜んで薪作りを続けたいと思います。
2017年01月31日(火) No.1990 (園長日記)

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