Diary

本当なの!?


保育園にはたくさんの木があるせいか、スズメやセキレイ、春から夏にはツバメなど様々な鳥がやってきます。そして、何と言っても我が物顔で飛び回り、時にゴミを散らかし、園舎東側の山の頂上にある木に止まり、近所の鉄塔の上に止まっている仲間と何やら会話をしているのがカラスたちです。3歳児H組のM先生はそんなカラスの中に「おはよう」と鳴くカラスがいることに気づいていたらしいのですが、昨日の朝番の時にもそのカラスがやってきていたらしく「おはようと」鳴いたというのです。そこで、子どもたちに「ねえ、ねえ、今、カラス『おはよう』って言った(鳴いた)よね!?」と聞いて見たものの子どもたちは「一体何を言ってるの?」といった反応だったようで、何度も「今、『おはよう』って言った(鳴いた)よね!?」と聞くと、おつきあい(社交辞令)のように「うん鳴いた」と返事をしてくれたというのです。ところが、M先生たちと別なことをして遊んでいた3歳児T組のRちゃんはカラスが「おはよう」と鳴いたのを聞いていたらしく、偶然にもM先生のところへ行き、カラスが「おはよう」と鳴いたのを聞いたことを伝えたらしく、M先生はRちゃんが突然そんなことを言いに来たので驚きながらも仲間ができたことに大喜びしたようです。ところが、なんとRちゃんのお父さんもカラスの「おはよう」を聞いたとおっしゃっていたというのですから、その信憑性は低くないのかも知れません。それにしても、九官鳥やオウムでさえ人間の言葉を覚えるのは大変なはずなのに、野生のカラスが「おはよう」と鳴くというのは信じられません。もしかすると、M先生やRちゃん、Rちゃんのお父さんの耳は“聞き耳ずきん”のようにカラスの言葉がわかる素敵な耳を持っているのかも知れません。ただ、知恵の象徴とされているフクロウよりもカラスの方がはるかに頭がいいと言われているので保育園の木の上に止まりながらみんなが毎朝交わす「おはよう」という言葉を聞いて覚えてしまったのかも知れません。今後、線量を計測する時は妙なカラスの鳴き真似をすることなく、しっかりと耳を澄ませておかなければ・・・。
2017年01月20日(金) No.1983 (園長日記)

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