保育日記

みんなが輝けるように

2年毎に開催される世界陸上が今年は中国（北京）で開催され、たくさんの記録や興奮、感動を残し昨日幕を閉じました。中でも世界中の多くの方々が注目していた男子100メートルと200メートルの世界記録保持者であるジャマイカのウサインボルトが100メートルでは9秒79、200メートルでは19秒55という記録で2冠（しかも4連覇）を達成した他、400メートルリレーでもジャマイカが37秒36で4連覇し11個目の金メダルを獲得しました。この様々な記録を塗り替えることは困難なことかと思いますが、シューズ以外特別な道具を使うことなく100メートルを10秒かからずに走るその身体能力にただただ驚かされます。その他の競技でも走高跳びの選手が2メートル以上の高さをこれまた道具を使うことなくクリアしてしまったり、4㎏もある鉄の玉を何十メートルも投げてしまうのですから信じられませんし、トラック競技での5000メートルや1500メートルという距離を疲れを感じさせずもの凄い速さで走る選手たちを見て、同じ人間とは思えないという感覚と改めて人間の力の凄さを感じました。もちろん、このような世界大会に出場する各国の代表選手は当然のことながら、もともと身体能力があると思いますが、それだけではなく人一倍の努力や練習、ストイックな生活をしていることはいうまでもないでしょう。それでも各種目金メダルを獲得できるのはたった一人であり、銀と銅を入れても3人だけ。だからといってメダリストになれなかった選手が否定されることはなく、場合によってはメダリスト以上に感動を残してくれる選手もいます。（そんな選手は記録ではなく記憶に残るのですが）しかし、今回のメダリストが2年後のオリンピックに必ず出場できるとは限らず、反対にメダルを取れなかった選手が2年後に活躍することも当然有りうること。そう考えると、2年後のオリンピックが今から楽しみです。
　さて、保育の現場では、メダリストには程遠いものの走るのが速い子もいれば、反対に体を動かすことより、絵を描いたり本を読んだりすることを好む子どもなど様々です。そんな一人ひとりの違いや得意分野を見出し伸ばしていくことができるように関わり、子どもたちがみんながいつか（大人になってからでもいいので）必ず輝くことができるような保育をしたいものです。そして、そんな素敵な保育をしてくれる先生たちにこそメダルを差し上げなければならないでしょう。
　メダリストと言えば、オリンピック男子柔道60キロ級で３連覇という偉業を成し遂げた野村選手が今日引退を発表し、記者会見を行いました。そのニュースを見て感じたことは、一つのこのに一生懸命になることの素晴らしさでしょうか。自分もいずれ仕事を離れるときがきますが、そのとき、野村選手のように清々しい気持ちで迎えられるようにありたいものです。

2015年08月31日（月） No.1630 (園長日記)

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