保育日記

本当の学びとは

猛暑というより酷暑という表現がピッタリだった今年の夏、しかし、東北ではお盆が過ぎると急に涼しくなりと同時に一気に日が短くなり、2週間前にはまだまだ明るかった夕方7時にはすっかり暗くなります。そして、うるさいほど響いていたセミの合唱も少しずつ秋の虫たちの合唱へと鳴き声を譲ることとなります。そんな中、園庭のあちこちでヒマワリが過ぎ去る夏を惜しむかのように咲いています（咲こうとしています）。これからはジメジメした湿度の高い暑さから解放され、エアコンが必要ない気持ちが良い日がやってきます。そして、これからの楽しみは園の畑で育てているサツマイモやカボチャの収穫や昨年よりたわわに実ったザクロの収穫でしょうか！？
　さて、話が一転しますが、来年の春、保育園を卒園するN組・M組の子どもたちの中で、保育園から一番近い大河原南小学校へ就学する予定の子どもたち19名が児童館を訪問させていただきました。その目的は、児童館がどんなところなのか知ること、小学校へ入学すると歩いて登校することになるため、交差点や信号機、標識に興味をもってもらうことでした。本来は歩いて出かける予定でしたが、出発するころ雨が降ったり止んだりだったため、バスで出かけましたが、車窓から見える様々な道路標識を見て「あっ、これは30スピード（30㎞の意）だよ」「これは止まれだ！」と標識談義に賑やかな車内でした。児童館ではたくさんの卒園児が子どもたちを迎えてくれて良き交流ができたようです。来週には今日は保育園に残って過ごしていた大河原小学校へ就学する子どもたちが児童センターに出かけ交流することになっていますので、その時も実体験を通した本当の学びをしてきたいと思います。なぜなら幼稚園・保育所時代の学び（教育）とは大人が一方的に教え込むことではなく、昨日の給油の際に子どもたちが給油機を見ながら数字を読んだり、公共の施設で大声を出さないといったマナーを守ること、そして今日のように標識を見て丸や三角、四角といった形の違いや文字の違いや虫の鳴き声が変わったり日が短くなることを知る（気づく）ことから始まるのに他ならないのですから。

2015年08月21日（金） No.1624 (園長日記)

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