Diary

願い叶わず・・・


数年前、奈良県橿原市の保育園から寄贈して頂いた保育園のバス、この一台のバスによって花の日礼拝や収穫感謝礼拝といった教会暦の園行事はもちろん、冬には園外保育で白鳥を見に行くなど、バスがなかった時とは比較にならないほど保育の幅が広がりました。そんなバスも動かせば当然、燃料が減り、給油しなければなりません。そして、今日、その給油に行くことになりました。そこで、給食を食べ終え、そろそろ保育室へ戻りお昼寝の準備を始める5歳児の子どもたち数人に「ねえ、誰か園長先生と一緒にバスに乗ってガソリンを入れにガソリンスタンドに行かない?」と誘ってみました。しかし、担任の先生たちの日々の指導がしっかりしているためなのでしょう!?「えっ、だってお昼寝しなきゃならないから」という返事が返ってきます。それでもしつこく「本当はガソリンスタンドに行きたいでしょ?誰か行かない!?」と聞いてみました。すると数人の子どもたちが顔を見合わせニヤニヤする姿が・・・。そこで絶対に「行きたい」というであろう数人に向かって「ガソリンスタンドに行きたい人?」と聞くと案の定、手を挙げる子どもたちが出てきましたそれでも「先生にダメって言われるかも知れないし・・・」と心配そう。そこで、「じゃあ、先生に聞いてごらん」と話をすると、僕と子どもたちの会話を聞きながらニコニコしている担任の先生に「ねえ、行っていい?」と聞き始め、担任の先生は「園長先生本当にいいんですか?」と驚いた様子、僕の答えはもちろん「OK」であり、本気そのもの。そんなこんなで、先生にOKしてもらえた6人を乗せガソリンスタンドと役場へ出かけてきました。給油中は給油機が示す「10」「20」「30」をみんんで数えるなど、年長児ならではの予想していた姿が見られ嬉しくなりました。役場では子どもたちが一緒というだけで担当課の方々が笑顔になり、子どもたちのパワーを再確認しました。園に戻る時は来たときと別ルートを走ったのですが、途中たくさんのかかしが立っている田んぼがあったので田んぼの前で記念撮影をして帰ってきました。残念なことに「行きたい」と担任の先生に懇願しながらも今回行くことができなかった子どもたちもいたので、明日の児童館での交流会の後、遠回りして保育園に戻ってきたいと思います。
 そうそう、願いが叶わなかったといえば、今回こそ白河の関を越えて欲しいと宮城県内の多くの人たちが願っていた甲子園球場で行われた高校野球の決勝戦。仙台育英学園は悲願の優勝ではなく準優勝となりましたが、県大会を含め、負けたのは今日の決勝戦だけ!悔しさはあろうかと思いますが、胸を張って堂々と帰って来て欲しいと思います。準優勝おめでとう!
2015年08月20日(木) No.1623 (園長日記)

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