保育日記

数字が意味するもの

“477”この数字は昨日、今日、キリスト教保育連盟東北部会の活動二日間で仙台市内から常磐道を通り、福島県浜通り、福島県中通り、そして仙台市へと車（マイクロバス）を走らせた走行距離数（㎞）です。
　東日本大震災による被害、とりわけ福島第一原子力発電所の事故の影響で通行止めになっていた常磐道、浪江IC～常磐富岡IC間の除染作業等が終わり、平成27年3月1日に通行止めが解除されて以降、南相馬市からいわき市や関東方面に行く場合、東北縦貫道を迂回する必要がなくなったため、走行距離も時間も短縮することができるようになりました。しかし、浪江IC～常磐富岡IC間にこそ、放射能被害の原因である“福島第一原子力発電所”が存在し、高速道路でも線量値の高いエリアに点在するモニタリングポストの１つが示していたのは、4.9μSv/hという高い数値でした（5ヶ月後には震災から5年を迎えるというのにです）。そのため、途中で車を止めて休憩したりすることはもちろん、オートバイの走行は未だに認められなかったり・・・。また、その期間がどれだけ続くのか、そして廃炉作業が終わるまでには考えられない時間と労力とが必要なことでしょう。
　一方、保育現場に目を向ければ、線量値が高い中で保育をしなければならない園、風評被害に悩まされている園が福島県内にはまだまだ数多くあります。そんな園の線量値が減ること、そして、悩みの中で過ごさなければならない方々の人数が減ることを祈るばかりです。
　それにしても、常磐道から見えた福島第一原子力発電所の煙突（排気塔）数本がきれいな青空と反比例して不気味に感じてなりませんでした。

2015年08月19日（水） No.1622 (園長日記)

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