Diary
あっぱれ!
毎朝正門から玄関、そのほか保育園の外周りの掃除をしていますが、風に吹かれてなのか雨に打たれてなのか、このところ正門付近に、みのむしが作った巣がしょっちゅう落ちています。蓑蛾(みのが)の幼虫が枝や葉を上手に使って作る巣はまさにマタギの蓑の様で、その出来栄えの見事さに「あっぱれ!」の一言がもれてしまいます。
考えてみれば、虫や鳥は道具を持っているわけでもなく、設計士がいるわけでも設計図があるわけでもないのに、硬い木に穴を開けたり、小さな蟻が暗い土の中に見事な巣を作り上げます。それも、誰に褒められるわけでもなく、時には人間や他の生き物に壊されてしまってでもです。そう思うと、この時期に厄介な蜘蛛の巣もたった一匹の蜘蛛が短い時間で編み上げるのですからその作懸命な業に改めて驚かされます。もちろん、全ては彼らが生きていくために必要なことではありますが、その一方で、我々人間は一部の方を除き、ほとんどの方は大工さん(業者)に家を建ててもらいます。これでは、虫や鳥たちに「喝」を入れられても仕方がないのかも知れません。そんな生き物の生態の不思議や素晴らしさに子どもたちが日々触れることで命の大切さや優しさを身に付けていくことになります。今日も子どもたちが様々な自然に触れることを通して過ごすことと思いますが、そんな保育の中でたくさんの学びをしてもらいたいと思います。さて、僕はそろそろ仙南2市7町の保育所(園)所(園)長の研修会に出かけなければ・・・。
2015年06月18日(木)
No.1577
(園長日記)
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