Diary

環境や近隣の方々のお蔭


最近、北欧の生活や文化が注目されるようになったのでご存知の方も多いかも知れませんが、スウェーデンの夏の風物詩にザリガニ祭り(ザリガニパーティー)という不思議なお祭りがあるのをご存知でしょうか?僕は随分昔にテレビで見たことがあるのですが、日本では田んぼや池などの泥の中にいるイメージが強いザリガニ(特にアメリカザリガニ)を思い浮かべてしまい、「食べたい」と思いませんが、スウェーデンで食べられるのは大きい種類のもので、最近ではスウェーデン産は高級品で、輸入のものが大半だそうです。このザリガニパーティー、100年ほど前から始まった伝統行事だそうで、テーブルを屋外にセッティングし、紙製のテーブルクロスと前掛けが用意され、参加者は紙製のとんがり帽子をかぶり、またランタンが吊るされるなど、にぎやかにデコレーションされる、といった面白い作法があるそうです。そんな中でお酒を飲みながら、深夜までにぎやかにパーティーを楽しむ人々の姿を想像しただけでワクワクしてしまいますが、これも夏が短いスウェーデンの人たちにとって貴重で楽しみな時間なのでしうょう。
 さて、そんなザリガニ祭りを開催するためではありませんが、5歳児M組のY先生と数人の子どもたちが、タコ糸と餌のミミズを持って近所の用水路にザリガニ釣りに出かけました。その間、僕は2歳児T組の子どもたちをバスに乗せ大河原警察署にお花を届けに出かけ、パトカーに乗せてもらったり、パトカーをバックに集合写真を撮ってもらったりしていたのですが、警察署から戻ってほどなくすると、ザリガニ釣りに出かけていたY先生がノコギリを持ち出し何やら作業を始めました。「何作ってるの?」と聞くと、「ザリガニとオタマジャクシとドジョウを捕まえてきたので、飼育ケースを仕切ろうと思って・・・」と嬉しそうな返事が返ってきました(本当に狙ったザリガニやドジョウを捕まえてきました)。出勤・退勤の際、時々用水路を覗き魚が泳いでいる姿は見たことがありましたが、まさかザリガニやドジョウが住んでいることまでは気付きませんでした。しかしY先生はそんなことに気づき、保育に生かしてくれて子どもたち(特に男の子)は大喜び!現代のようにゲームが普及していない時代にはこんな風な遊びが当たり前でしたが、いまだにザリガニ釣りができる環境があり、当園では実際にそんなことをして遊んでいる先生と子どもたちがいることに園長として大きな喜びを感じます。
今週一週間は花の礼拝の訪問で様々なところへ出かけますが、子どもたちが環境や地域の方々に育てて頂いていることに改めて感謝するばかりです。
2015年06月16日(火) No.1575 (園長日記)

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