Diary

経験値の差


昨日、N組の子どもたちが芋掘りから帰って来たとき、5歳児の子どもたちが園庭の畑で育てていたカブが数個、育ち過ぎたのか、あるいは誰かが触ったことが原因でなのか、畝と畝の間に転がっていました。カブや大根は長ネギなどと違い、間引きしたり、今回のように畝から抜けてしまった場合、再度植え直しても育つことはありません。そこで「カブが落ちてるから、新鮮なうちに、みそ汁とか、漬け物とか作って食べたら?」と声をかけたのですが、N組の子どもたちが今日、漬け物作りに取り組んでくれたようで、お昼寝を終えた頃、職員室の職員のところへお裾分けを持って来てくれました。そこで、早速、ご相伴に預かったのですが、カブの鮮度がいいからだけではなく、その絶妙な塩加減、味付けに驚き本当に美味しく頂きました。2人の担任のうちS先生は本日お休みだったので、T先生が中心となり作ってくれたのは、察しが付いたのですが、代替で入ってくれたN先生に「今日の漬け物美味しかったよ!T先生が作ったんでしょ?」と意地悪なことを言って笑い合ったのですがN先生は「私も皮をむいたりしましたよ!でも味付けはT先生で、漬け物用の塩の他に隠し味に“ハチミツ”を入れたんです」と教えてくれました。幼い子どもが生活している保育園はその性格上、基本的にハチミツを料理に使うことはほとんどないのですが、5歳児ともなるとハチミツを使っても心配ないことを知っていて料理に使う、しかもそれが漬け物の隠し味とは本当に勉強になり、これこそ、経験値の差であることを感じさせてもらいました。このようなことからも、保育現場は様々な世代の職員がいてこそ「保育の質」が高まるのだと再認識することが出来ました。欲を言えば、世代だけでなくもっと男女のバランスが整うといいのですが・・・。
2014年10月29日(水) No.1414 (園長日記)

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