Diary
半殺し
数週間前まで、うるさいぐらいに鳴いていたコオロギやキリギリスといった秋の虫たちの鳴き声が、この頃の朝夕の冷え込みのせいか、いつの間にかすっかり聞かれなくなり、日中あんなに急がしそうに働いていたアリたちもあまり見られなくなりました。そのお陰か、半殺しにされ、活き絶え絶えになったコオロギなどの虫たちがカメのタライに浮かぶことも見られなくなりました。
その代わりではありませんが、5歳児のN組・M組の子どもたちは今日、昼寝をせず、栄養士の指導のもと、みんなで「半殺し」に取りかかりました。ここまで書くと多くの方は一体何をしたか察しが付くと思いますが、午後のおやつである、ごま、きなこ、あんこの三種類の“おはぎ”作りに取り組みました。また、それだけでなく出来上がったおはぎを3・4歳児の子どもたちがチケットと交換してもらうという何とも楽しい活動につながり、今日の午後のおやつはいつも以上に美味しく、楽しく食べることが出来たようです。そして、嬉しいことは子どもたちだけでなく、普段は子どもたちが食べるおやつを準備はするものの、食べたくても決して自分たちは食べることが出来ない先生たちもおはぎを食べることがで出来たので、大喜びしていました。ところで、これもご存知かと思いますが、「本殺し」とはお餅、「半殺し」とおはぎのことで、「おはぎ」は春には「ぼたもち」と呼ばれます。それは、春にはぼたんの花、秋には萩が咲くためのようですが、そんな所にも、日本人の粋な部分、そして食と季節が密接な関係にあることを思わされます。
さて、話は変わりますが、日に日に冷え込むことで畑の白菜が結球し始め、カブも見事に育っていることが分かります。そして先生たちが気にしていることは、見ることは出来ないタイヤの畑等で育てられているサツマイモがどれくらい育っているかということ。今月末か来月始めには芋掘りをすることと思いますが、サイズはもとより自園で芋掘りができることに喜びを持って取り組みたいものです。
2014年10月21日(火)
No.1408
(園長日記)
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