Diary

ヴォンフォン


誰もがご存知のことかと思いますが、台風はその年に最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号が付けられます。米国などではハリケーンには英国名(人の名前)が付けられることは知られていますが、各国の台風防災に関する政府間組織である「台風委員会」(日本のほか14カ国等が加盟)が2000年から南シナ海や北西太平洋で発生する台風に名前をつけることになったそうで、日本などの加盟国でも名前を付けていたことを今回の台風19号で知りました。そして、今回やって来た台風19号の名前はマカオが用意した「ヴォンフォン(スズメバチ)」だったそうです。
 一週間前の台風18号は進路が太平洋へ逸れたため直撃は免れ、数カ所の雨漏り程度で済み、大きな被害はありませんでした。そして今回の19号も昨日の夜中から今日の未明に通過したこともあり、電車がストップして保護者の通勤や職員の出勤には影響はあったものの保育には支障なく済みました。ただ、台風が東北地方(太平洋沿岸)を直撃するような進路をとる予報が出ると、東京電力福島第一原子力発電所のことが気になって仕方がありません。幸い、毎日計測している園庭の線量値に変化はなく、それどころか今日は雨のためか普段より低い0.03〜0.04μSv/hという数値が出ることもあり、平均値は0.05μSv/hで胸をなで下ろしました。一方で、もし、名前の通り凶暴なスズメバチのように福島第一原発に襲いかかり、あってはいけないことが起きたなら,、そう思うとゾッとしてしまいます。今後、また大型台風がやってこないとも限りません。その時、どんな名前の台風になるか分かりませんが、「備えあれば憂いなし」ではなく、時に「備えあっても憂いはある」と考えながら自然と共に生活して行かなければと思います。
2014年10月14日(火) No.1403 (園長日記)

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