Diary

奪い合い


大人になってからではあり得ない、考えられないことが連日のように繰り広げられるのが子どもたちの世界、そして幼稚園・保育園の実態です。
 毎日子どもたちに生け捕りにされるのに、どこからやってくるのか、今日も園庭のいたるところに現れたカエル。そのカエルたちにとっては“たまったもんじゃない”というところでしょうが、今朝もそのカエルの争奪戦がいたるところで勃発し「そのカエルわたしが捕まえたんだから返して」とか「そのカエルちょうだい」とか「ちょっと園長先生、あそこの道路の所にいるカエル捕まえて来て」と大騒ぎ。しかも、男の子だけでなく女の子が夢中になっている様子があり飼育ケースや砂場遊び用のカップの中に数匹なんて子も…。そんな子どもたちの姿を見て(ーー;)悲鳴を上げるお母さんがたちが多数!!そうかと思えば、5歳児N組のNちゃんのお母さんはNちゃんを送ってくるなり、子どもたちに「そのカエル捕まえて」と言われ「ハイハ〜イ!手袋していれば大丈夫で〜す!」と道路に逃げたカエルを捕まえることに優しく応じて下さり、子どもたちから「すご〜いありがとう!」と感謝され、尊敬の眼差しで見られていました。カエル嫌いな方であれば男性でも手袋をしていようがダメなものはダメだと思うのですが…。とても自然な感じで応じて下さったNちゃんのお母さん、間違いなく只者ではない!そう思います。もし、ヘビが出てきても「ハイハ〜イ!毒がないから大丈夫で〜す」そう言って捕まえて下さるような予感さえ漂わせていました^/^。
その他にも、5歳児M組の女児数人が園庭の片隅で死んでいたカナヘビ(とかげ)を見つけ「園長先生トカゲ死んでるの見つけたから来て〜!」と興奮気味。誘われるがまま付いて行くと、確かに尻尾が切れ仰向けになっているカナへビが。いつもならば何事にも積極的に取り組むこの女児たちもさすがにカナヘビは苦手らしく「園長先生は触れるの?」と聞くので「ほら!」と言ってカナヘビを腹ばいにしてあげると、それまでしゃがんでカナヘビを囲んでいた子どもたちの輪が一瞬広がりました。それ以降は“死んでるから怖くない”というスイッチが入ったのか子どもたちの手が次々とカナヘビへ伸び、ここでも争奪戦が勃発しました。死んでいたということは、園庭にカナヘビも住みついてくれたということでしょう。僕にとってはとても嬉しい出来事でした。
因みに、昨日表れた犬、今日はやってくることはありませんでした。よかった。
2013年06月27日(木) No.1049 (園長日記)

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