Diary

まさか…


梅雨に入ったにも関わらずお天気が続いたためか、順調に育っている4歳児A組のバケツの稲。先日までは玄関まで続く歩道にきれいに並べられていたのですが、今週になったら何故か園庭に置いてあるのです。いったい何が起こったのかと思っていたのですが、A組の週案を見て納得!!担任のN先生が子どもたちとバケツの中でオタマジャクシを飼育することを考え、わざわざオタマジャクシを捕まえバケツに放し、オタマジャクシの様子がよく見えるのは当然フェンス越しではなく、園庭と判断し全て園庭内に移動したようなのです。しかし、バケツの移動に限らず、大人には気付かないような、ほんのちょっとの小さな変化でも敏感に反応する、そんな子どもたちにとってバケツ田んぼの移動はちょっとした変化ではなく明らかに大きな変化だったのです。その結果、バケツで生活を始めたばかりのオタマジャクシは他のクラスの子どもたちの格好の獲物となり、せっかくのオタマジャクシはたった一日で留守になってしまい、バケツ田んぼ残されたのは壊れたエレベーターよろしく、ただただ昇ったり降りたりする蚊の幼虫ボウフラのみw|;゚ロ゚|w。そんな、まさかの出来事にガッカリしたN先生は直ぐに元の場所にバケツを移動し直し、今朝またもやバケツ(当然オタマジャクシ入り)を持って出勤するではありませんか(^w^) 。このN先生姿から子どもたちを思う優しさと保育者の執念を感じると同時に、すぐオタマジャクシを捕まえられる環境に生活しているN先生に改めてビックリさせられました。
 そして、今日はそんなバケツのオタマジャクシに別な危機が…。いつものように園庭の掃除をしている時、視界の隅に幻が見えたのです。それは、どこから現れたのか、な・な・なんと、首輪を付けているもののリードの付いていない犬が東部体育館の方から現れ、正門を出ていったのです。そんな不思議な出来事を目ざとく見ていたのが5歳児N組のY君!!「園長先生、犬〜!」と叫んで正門近くのフェンスまでやってきたのです。そして、指笛を吹いている僕の横で「園長先生、笛でなく犬みたいに鳴いて呼んでちょうだい」と催促するのです。まさか僕の鳴き真似で犬が戻って来るわけがないと思い何度か「ワンワン」と鳴いてみたら、まさかの出来事が…。そうです、犬が戻って来たではありませんか。すると、この出来事に気付いた子どもたちまでがフェンスに集まり、犬を撫でたり、水を運んできたり大喜び。冗談で「保育園で犬小屋作って飼おうか?」なんて口走ったら「うん!飼う飼う!」と大変なことに。ひつじを諦めたのに、どこの犬か分からない犬を保育園で飼っていたら大問題になります。結局はプール開きの準備のため子どもたちが一旦保育室に戻る頃、犬にはお引き取り頂くことになったのですが、あの犬、バケツの水を飲んでいたような…。水と一緒にオタマジャクシが飲まれた様子はなかったので、N先生が明日またバケツ持参で出勤することはなさそうですが、保育園は毎日“まさか”の連続だからこそ楽しいのです。でもまさか、あの犬、保育園の楽しさを知って明日もやって来ることは…。ないことを願います・・・(゚_゚i)。
2013年06月26日(水) No.1047 (園長日記)

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