Diary

しんせつなともだち


今日、いつものように園庭の中央で放射線量の測定をしているとき、よくあることですが、別な場所から子どもの泣き声が聞こえてきました。どうしたのかと思い、泣き声のもとへ行くと、ちょっとしたことが原因でケンカになった子どもたちがいたのです。お互いの気持ちを聞いてあげたところ、納得がいったのか何事もなくまた遊び始めました。ほっとして、また線量の計測に戻ってみると、それまではなかった緑色の物体が計測台に載せてあるのですw|;゚ロ゚|w。何だろうと思ってよ〜くよく見てみると、それは五つのクローバー。しかも、その内の四つが四つ葉のクローバー、そして、もう一つが五つ葉のクローバーだったのですw(゚o゚)w。いったい誰が置いてくれたのか、或いは置き忘れたのか、気になり「ねえねえ誰かここに…」と言いながら周りを見たのですが誰もいません。この不思議なクローバーで思い出したことがあるのです。それは、福音館書店という出版社から出版されている名作「しんせつなともだち」という絵本です。内容は、この季節とは正反対の冬のお話しで、雪が降り積もり、食べる物がなくなった子うさぎが食べ物を探しに出かけ、雪の中で二つのかぶを見つけ、一つは自分で食べ、もう一つを仲良しの友だちのところへ届けます。ところが…。といった内容なのですが、この絵本のように優しい誰かが、僕に幸せのお裾分けをしてくれたのかも知れません。これまで子どもたちがくれた四つ葉のクローバーと自分で見つけたクローバーはロッカーの中で押し花(乾燥)にしています。もし誰かが幸せを分けて欲しいと言う時には、そのクローバーを分けてあげたいと思います。
 ところで、皆さんは絵本に興味・関心はおもちでしょうか?本来は子どものための本である絵本ですが、中には大人でも心打たれたり、大笑いしたりする本が数多くあります。数年前まで働いていた幼稚園時代はほぼ毎日子どもたちに絵本や読み聞かせをしていたので、楽しい絵本を見つけると嬉しくて直ぐに買い求めたものです。そのため家には結構な数の絵本があります。子どもたちに絵本を読んであげているときの反応や表情を見ていると、時に何とも表現することの難しい喜びが溢れるものです。是非、お子さんを抱っこしながら、或いは眠るとき、絵本を読む時間(習慣)を作ってみて下さい。子どもたちは勿論、読んであげる側にもたくさんの幸せが溢れると思います。
2013年06月06日(木) No.1025 (園長日記)

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