Diary
春雷
天気予報によると、今日は午前中から雨が降ると言っていましたが、早い時間には日が差し、子どもたちは普段通り外遊びをすることができました。ところが急に曇り出したかと思ったらぱらぱらと雨が降り出し、11時頃には突然稲光が走り、雷鳴が響きました。すると二階の保育室から「怖〜い!」と言う声や泣き声が聞こえてきました。建物の中にいれば大丈夫と知っている僕でさえも、あの雷鳴は嫌なものなのですから、子どもたちにとっては怖いもの以外なにものもないことでしょう。日本には色々な雨が降ると言われ、それに比例するかのように雨を表現する素敵な言葉が沢山あります。俄雨、霧雨、催花雨、豪雨、梅雨、五月雨、夕立、氷雨、春雨、秋雨、時雨、涙雨etc。そして、その雨から濡れるのを防ぐために使う傘も、江戸時代などには、互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違う「傘かしげ」という、日本文化の奥ゆかしさや美しさを感じるしぐさがありました。北欧諸国からは福祉面など見習わなければならない点が多々あると思いますが、生活習慣を全て欧米化するのではなく、つい百数十年前まで普段の生活に当たり前にあった日本文化・生活から学んでいかなければならないことが沢山あることを忘れないようにしたいものです。
2013年04月26日(金)
No.997
(園長日記)
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